長男(小4)が夏休みの宿題で書いた読書感想文が、校内選考で学年代表に選ばれました!
今年は、長男が下書きをほぼ一人で書き上げました。
私も添削はしたものの、それなりに完成している下書きがあったため、去年までとくらべるとその作業は格段に楽でした。
もともと読書感想文は大の苦手!
1年生の頃から、夏休みには読書感想文を書いて提出していました。
しかし、書き上げるまでに毎年かなり苦労しており、泣きながら仕上げた年もあります。

あまりの書けなさに私もイライラしちゃって、ついつい怒ってしまったり…
- あらすじばかり書いてしまう
- 感想がピンポイント(全体を通じての感想がない)
- そもそも分量を書けない
そんな状態から、どうやって校内選考で選ばれるところまできたのか。
これまで私たちが取り組んできたことをまとめてみます。
読書感想文を書けるようになるまでにやったこと
初めに断っておくと下に挙げる内容は、読書感想文のために取り組んだことというよりは、「文章力を向上させたい」「感性を豊かにしたい」と思って続けてきたことです。
それが、結果的に感想文を書く力にもつながったと考えています。
日記を書く
読書感想文は、自分の言葉で原稿用紙3枚分もの長文を書かなくてはなりません。
しかし、そんなボリュームの「自由記述」の文章を学校で書くことがありますか?
長男の場合、私が知る限りありませんでした。
長くて原稿用紙1枚くらいだったでしょうか。
学校では、自分の言葉で自由に長い文章を書く機会が(ほとんど)ありません。
だから多くの子どもが、読書感想文にあらすじばかり書いてしまうのだと思います。
何を書いていいのか分からないから。
我が家では断続的にではありますが、小1のころから長男には日記を書かせていました。
まずは何でもいいから、自由な文を書く練習が必要だ!と思ったのです。
文章を上達させるには、とにかく分量を書き、回数を重ねる、ある意味「訓練」が必要です。
日記であれば、日々の出来事や自分が思ったことを書けばいいのでハードルが低い。
しかも、自分の言葉で書ける。というか、自分の言葉で書くしかないのが日記です。
1年生の頃は、1日3行程度の短い日記を書くのにも苦労していました。
小4の今では、1ページくらいならサクッと書いてしまいます。
その日の出来事や思ったことなど、少しずつ自分の言葉で書けるようになることで、「書くこと」への苦手意識がなくなってきていると感じます。
読書感想文でも、「自分の体験」を織り交ぜて書くことはほぼ必須のため、感想文にも役立ちます。
ちなみにですが、日記についてはあまり細かい添削はしないようにしていました。
もちろん、漢字のミスや「てにをは」の間違い、改行など、指摘したくなる間違いはたくさんありました。
でもそれらは時々、気が向いた時に指摘する程度にとどめ、親はあくまでも「読者」というスタンスを貫きました。
実際、私は長男の日記を読むのが好きでしたし。
書くたびに修正されると、それこそ書くのが嫌になってしまうからです。
映画を観て感想を話し合う
私と夫、二人とも映画が好きなこともあり、Amazon Prime Videoで子どもたちにもよく映画を見せていました。
観終わった後に、
- 主人公の、こういうところが凄いよね
- 私だったらこうするなぁ
- 集中力が大切だっていう話だね
などなど、自由に感想を言い合います。
ジャンル問わず何でも観ますが(ホラー以外)、特にヒューマンドラマを一緒に観るようにしています。
なぜヒューマンドラマかというと、メッセージ性がある映画が多いからです。
感想を話し合う際は、なるべくそのメッセージ性に触れるようにします。
この繰り返しにより、物語を要約したり、テーマを汲み取ったり、物語に込められたメッセージを受け取ったりする能力が鍛えられたのではないかと思っています。
読書感想文でも、「ピンポイントな感想」ではなく、「物語全体を通じての感想」「物語の本質にかかわる感想」が出てくるようになったのは、この映画鑑賞&ディスカッションの成果ではないかと。
もちろん映画ではなく、同じ本を読んで感想を話し合うのでも良いでしょう。
ただ、本だと全員が読み終わるのに時間が掛ってしまいますよね。
映画であれば、1作品2時間前後で観終わるのでお手軽です。
まとめ
読書感想文というのは、学校の授業で充分な訓練がなされない割に、毎年あたりまえのように夏休みの宿題になります。
苦労する子どもが多いことからも分かる通り、小手先でどうにかできる類のものではありません。
また、書籍やインターネットで見つかる「感想文のコツ」「こうすればカンタンに書ける!」といった情報は、残念ながらすでにある程度文章を書ける子向けのものだと感じます。
今回私が書いた内容は、即効性のあるものではありません。
長男も1年生の頃から日記を書き続け、家族で映画を観て感想を話し合い…
人目に留まるような感想文を書けるようになったのは、4年生になってから。
でも4年生になった今思うのは、反復と継続が結局一番の近道なのではないかということです。

楽しみながら、コツコツ続けるのが一番!
長男の感想文は、学校経由で青少年読書感想文全国コンクールに応募することになりました。
結果がどうなるかは分かりませんが、校内選考で選ばれただけでも充分だと思っています。