小4の長男、夏休みの自由研究はパソコンでドット絵(ピクセルアート)を描きました。
制作が軌道に乗るまで少し大変でしたが、無事夏休み中に完成させて提出することができました。
先生や友達の反応も良かったらしく、本人も得意気だったのでやらせてみて良かったと思っています。

『ドット絵教室』のサンプルを真似て長男が描いたお弁当
自由研究にドット絵を選んだ理由
長男がいつまで経っても自由研究に着手しなかったため、シビレを切らした私が「これはどう?」と提案したのがドット絵の制作だったのです。
息子が自分で選んだテーマではありません。。
minecraft(マインクラフト)が好きな長男なので、興味を持つかなと思って。パソコンに慣れる良い機会だと考えたのもあります。
幸い本人も乗り気で、挑戦してみることになりました。
準備したもの
ドット絵の制作にあたって、準備したものは以下の3つ。
- パソコン
- ドット絵の本
- ドット絵エディター(無料ソフト)
ドット絵を描くにはソフトが必要になります。
今回は、EDGE(エッジ)という無料ソフトを使いました。256色専用のドット絵エディターで、公式サイト(TAKABO SOFT)からダウンロードできます。
また私自身もドット絵を描いたことはなく知識ゼロでしたので、基本から学べた方が良いと思い、本を購入しました。
中川 悠京さんの『ドット絵教室』はEDGEで描くことを前提に書かれた本です。
EDGEの設定から基本的な使い方、ドット絵のサンプルやその描き方まで分かるのでお勧めです。
ドット絵制作の進め方
『ドット絵教室』には難易度順にたくさんの見本が掲載されています。
やさしいものからいくつか真似て描いて練習した上で、オリジナル作品を2~3描いてみよう!ということになりました。
と、その前にEDGEの設定が必要です。
EDGEの設定
本の冒頭にインストールから初期設定まで説明があるので、それに沿って設定を進めます。
『ドット絵教室』では、32×32ドットで描くことを前提に解説されています。
最初の設定が本と違っていると、見本の通りに描けないなど後々つまずいてしまう可能性があります。小学生にはちょっと難易度が高いので、親が手伝うか、代わりに設定をしてあげても良いと思います。
またパレットへの色の置き方、グラデーションの作り方なども一緒に操作しながら確認しました。
本に沿って練習する
本に沿ってやさしいものからいくつか順に描いてみました。まずは練習です。
見本を真似てドットを打っていくだけとはいえ、パレットにRGB値を入力して使いたい色を呼び出したり、2色の色からグラデーションを作ったり…と、絵を描く以前の準備がなかなか頭を使います!
ここも、私が本を見ながら機能を解説しました。

長男が『ドット絵教室』の見本を見ながら描いたタンス
ただ実際にドットで絵を描ていく作業(描画)の方は、意外とすんなりとできていました。
グラデーションの作成も慣れるとサクサクやっていたので驚きです。
練習には親は一切手出しをせず、出来上がった作品を見てアドバイスをする程度にとどめました。
オリジナルアートに挑戦?!
練習で感覚をつかんだ後、長男オリジナルの作品を作りました。
自分で考えて完全オリジナル作品を描くというのは、かなり難しかったようです。。
もともと絵は得意ではない長男ですから、色や形などのデザインはもちろん、どこに影をつけたらいいのかなどもよく分からなかったようで苦戦していました。

長男がドット絵で描いた剣士
こちらは長男が自力で描いたもののひとつで、「剣士」とのこと。
やはり完全オリジナルは難しかったとみえ、インターネットで画像検索をして、参考にしつつ描いていました。
出来栄えとしては、“オリジナル”より見本の模写の方が、完成度高く綺麗に仕上がってしまいました(笑)
提出方法
学校からは、特に提出方法についての指定はありませんでした。そこで、以下の2パターンで提出することにしました。
- WEBページ
- スケッチブックの作品集
WEBページはNotrion(ノーション)を利用して作成し、ページのQRコードを提出しました。
Nortionはプロジェクト管理や情報共有に利用されるクラウドツールですが、作成したページをインターネット上で公開することも可能です。
夫が仕事で使っていたので、そのアカウントを使って作りました。
学校では児童はみんなiPadを持っていますし、Wi-Fiも繋がるので、興味がある子はサイトにアクセスして作品を見てくれます。
Notrionの基本的な設定は夫がした上で、ドット絵画像のプリントスクリーン、トリミング、アップロード、各作品の解説の入力などは本人がやりました。
こちらは特にNotrionでなくても、無料のブログサービスなどにアカウントをとってページを作ってもいいと思います。
無料ブログサービスを使う場合、学校に提出することを考えると広告のないサービスが良いと思います。
Googleが運営するBlogger、note株式会社が運営するnoteあたりが良いのではないでしょうか。
ただしインターネット上に公開するということは、学校の先生や友達だけでなく誰でも見ることができるということです。個人情報の取り扱いには注意しましょう。
また、体育館で自由研究の作品展が行われるという話だったので、作品展用にスケッチブックの作品集も作りました。
(展示する際、サイトのQRコードだけだと見てくれない人もいると思ったので)
ダイソーで買ったスケッチブックに、プリントアウトした作品を貼って作成しました。
自由研究を終えて
最終的に、『ドット絵教室』の模写を8作品、インターネット上の画像を真似て描いたもの7作品、長男のオリジナル2作品の計17点WEBページで発表することができました。
先生や友達の反応も上々だったとのことで、ひとまずホッとしています。
ドット絵は影の付け方が重要ですが、普段絵を描かない長男はどこに影をつければよいのかピンとこなかった様子。
オリジナルアートを描く際、やや苦戦していました。
漫画やイラストが好きな子であれば、この辺は得意かもしれません。ゲームが好きな子であれば尚更、興味を持って取り組むことができると思います。
ドット絵を描く作業自体はそれほど難しくなく、パソコンやエディターの各種設定が完了した環境であれば、小学生でもできます。
ゲームなどで使われているドット絵がどのようにして描かれているのか、実際の体験を通して知ることができ、良かったのではないかと思います。
本当は、親としては何かしら「研究」的なこと(仮説→検証→考察を含むような)をやって欲しいという希望はあったんですけどね…。
特に興味のあることもないらしく、いつまで経っても着手しようとしなかったためついつい口を出してしまいました。
来年こそは自力で頑張ってほしいものです…!