我が家には8歳の長男、2歳の次男がいます。
昨年秋、この2人名義のジュニアNISA口座を開設しました。非課税枠をフルに活用して、主に全世界株式インデックスファンドを積み立てています。
ジュニアNISAとは?
ジュニアNISAとは、2016年にスタートした子どものための少額投資非課税制度です。
子どもの将来に向けた資産形成をサポートするために導入された制度で、子ども(未成年者)名義の口座で親権者が運用するものです。
投資枠は年間80万円、投資した年から最長で5年間非課税に。
ただし18歳になるまでは払い出し制限があり、原則払い出し不可(=予定外の支出に対応できない)、例外的に払い出しをした場合には非課税にならない(=課税されてしまう)という、非常に使いづらい制度だったのです。
実際、ジュニアNISAは人気がなく、一般NISAやつみたてNISAと比較しても口座開設数が伸びなかったため、制度終了が決まったそうです。
そのため新規で口座開設、入金・買付ができるのは2023年までとなります。
制度終了に伴い生まれたメリット
しかし制度が終了することが決まったことで、逆にジュニアNISAを利用するメリットが生まれました。
というのも、制度終了に伴って大きな2つのルール変更があったからです。
- 2024年以降は、いつでも払い出しができる
- 2024年以降も、子どもが18歳になるまでずっと非課税で保有し続けることができる
これは嬉しい改正です。
払い出し制限がなくなることで、仮に想定外の支出で引き出しが必要になったとしても対応できるし、その際に非課税のメリットも享受できます。
また5年間の非課税期間が終了しても、子どもが成人するまでは非課税で運用を続けることができるようになったのです(非課税期間終了後は「継続管理勘定」に移管されます)。
自由度も上がるし、非課税で運用できる期間もグッと長くなる。
長男は10年弱、次男に至っては15年ほどの運用期間が見込めます。

これなら、やってみてもいいかもしれない!
と思い始めたのが、去年の夏のことでした。
駆け込みでジュニアNISAの口座を開設!
さて、私が息子たちのジュニアNISA口座開設を思いたったのは去年(2020年)の8月。
ただこの時点では、まだもやもやと迷っていました。
新規で投資ができるのは2023年末までとなるので、その時点で残された投資期間(新規に投資ができる期間)は3年半弱となります。
しかも2020年は既に半分以上終わってしまっていたので、2020年の投資枠をフル活用しようとするならば、かなりの短期間で80万円分の買付をしなければなりません。
「ドルコスト平均法で~」なんて言っている時間は、残念ながらない、という状況でした(2020年投資分に関しては)。
とはいえ、2020年のうちに口座を開設すれば最大で80万円×4年間×2人分(640万円)の非課税投資枠がGETできるのに対し、仮に口座開設が2021年にずれ込んだ場合、投資枠は80万円×3年間×2人分(480万円)になってしまいます。
だとすれば、口座開設だけでも早めにしておくに越したことはない!
実際にその額を投資するかどうかは別として、最大で640万円までは非課税で運用できる、というだけの話ですが。
でも非課税投資枠が大きくて困ることはないのだし、実際にいくら投資するかは口座を開設してから考えても遅くはない。
ということで、思い切って2人分の口座を開設することにしました。
ジュニアNISAの口座開設や入金はやや面倒
何だかんだで、2人分の口座開設が完了したのが10月上旬でした。
長男は楽天証券、次男はSBI証券で口座を開設。
申込書類の取り寄せから口座開設完了まで、2~3週間は掛かった記憶があります。
未成年者は提出しなければならない書類が多く、大人の口座を開設するよりも煩雑だったのです。
ちょうど9月に、家族全員分のマイナンバーカードを発行していたのですが、やっておいて良かったと思いました…
コンビニで住民票を発行できるのは、かなりの時短になります。

マイナンバーカードが初めて役に立った!
口座開設が終わったら、次は証券口座への入金です。
ここでも、ややもたついてしまいました。
というのも、ジュニアNISA口座に入金するには、子ども(本人)名義の銀行口座から振り込まなければならないんです。
親の銀行口座から、子どもの証券口座に直接入金することはできません。
投資元本はゆうちょ銀行に眠っている私の預貯金でしたので、まずは私の口座からATMで出金して、コンビニATMから子どもたちそれぞれの銀行口座に入金して、それから証券口座に送金して…
なんてことを2人分やっていたら、途中でワケが分からなくなってしまいました(笑)
2020年の投資期間は2ヶ月半しかなかったが
そんなこんなで、やっと子どもたちの証券口座にお金を準備できたのが10月中旬頃。
2020年の非課税投資枠を最大限利用するには、残り2ヶ月半ほどで80万円×2人分(160万円)を投資しなければなりませんでした。
投資枠を使い切らなかった場合、その枠は翌年に繰り越すことはできず、消滅してしまうからです。
教科書通りにやるのであれば、毎月定額をインデックスファンドでコツコツと積み立てるべきなのですが、私の場合、口座の準備が完了した時点で既にその時間はありませんでした。
そこで2020年に関しては、長男・次男の口座ともに、2~3回に分けてインデックスファンド(と、個別銘柄少々)をほぼ一括でと買い付けるという、少々雑な投資になってしまいました。
この時は「非課税投資枠を使い切らねば勿体ない!」という思いが強かったため、短期間でほぼ一括投資をしてしまったのですが…
今思えば、そこまで非課税にこだわる必要もなかったのかもしれません。
時間を分散させることを優先して、たとえば2021年以降に未成年口座(特定口座)を利用してコツコツと買っていく、という方法もあったかもしれません。
非課税にこそなりませんが、そうすることでリスク分散はできますよね。
とはいえ、2020年の(ほぼ)一括投資が吉と出るか凶と出るかは分かりませんし、後悔しているわけではありません。
2021年に関しては、既に12月まで定額で積み立てるよう設定済みですけどね。今年を含め残り3年は、なるべく健全にやっていきます。
まとめ
以上、駆け込みで息子2人分のジュニアNISAを始めてみたというお話でした。
充分な知識があって始めたわけではなかったので、開始後に気がつくことはたくさんあります。
例えば、いろいろと情報収集をする中で「そもそも教育費をジュニアNISAで準備するのはお勧めできない!」という話もわりと目にします。
そうなると「だったら何のための制度なのよ?」と思ったりもするわけですが、実際元本割れの可能性があることは確かなわけで…。
残念ながら「ジュニアNISAでインデックスファンドを積み立ててさえいれば安心」とはいかず、運用がうまくいかなかった場合の代替手段も考えておかなければならないんですね。
ジュニアNISAを始めた今我が家がやるべきことは、投資と並行して現金預金をもっと増やしていくことだろうな、と思っています。
万が一、運用がうまくいかなかった場合のリスクヘッジとして。
今後も情報収集と勉強をつづけながら、教育資金・老後資金をしっかりと準備していきたいと思います。