この記事では、私自身のトラノコでの投資方法や実績を公開しています。タイトルの通り、手数料負けしないためにはどうしたらいいのか?という実験であり、その記録です。投資を推奨するものではありませんので予めご了承ください。投資をされる場合は自己判断・自己責任でお願いします。
私はこの春から、おつり投資のトラノコを使っています。
当初は月額利用料の300円が高いように感じて、続けるかどうか迷っていました。
でも半年ほど運用を続けてきた結果、今ではきちんと対策をすれば、少額の投資でも少しずつ運用額を増やせそうだという結論に落ち着いています。
トラノコの特徴
まずは、トラノコの特徴を簡単に説明します。
おつり投資
トラノコは「おつり投資」アプリです。
「おつり投資」とは、クレジットカードや家計簿アプリから取得したデータを利用して積み立て投資をしていくというものです。
ただ、私はこの「おつり投資」機能を使ったのは最初の月だけで、その後は一切使っていません。
結局「おつり」という形でなくても入金はできますし、後述しますが、おつりだけで少額から投資をしている内はむしろ利益がでにくいサービスだと思います。
月額利用料300円、運用報酬は0.33%
トラノコでは、月額300円の利用料と年率0.33%の運用報酬が掛かります。
ただし、最初の3ヶ月は手数料無料です。
また「トラノコ学割」というサービスもあり、22歳以下の学生であれば月額利用料が無料となります(23歳の誕生日を迎えた時点で終了)。
月額利用料の300円は、毎月投資資金と併せて銀行口座から引き落とされる仕様です。
トラノコの手数料は高いのか?
「手数料が高過ぎる」という批判の声
ネット上では、「トラノコは手数料が高過ぎる!」という不満をよく見かけます。
トラノコでは、投資収益を最大限ご利用者に還元できるよう、月額300円の固定サービス利用料をいただき、預かり資産額に連動する投資先のトラノコファンドの運用報酬は0.33%と極めて低い水準に抑えた料金体系を採用しています。
引用元:トラノコ|利用料
確かに、他の類似のサービスでは月額料金は掛からないのに対し、トラノコは月額300円の利用料が掛かります。
その分運用報酬は年0.33%と比較的安い(他社平均は1.265%)のですが、特に投資金額が少額なうちは月額300円の利用料の影響が大きく、なかなか利益を出すことは難しくなります。
実際、当初は私も月々数千円の投資資金と一緒に300円もの利用料が引き落とされるのを見るたび、「うっ…」となっていました。
少額運用のうちはコストが高い
トラノコではある程度まとまった金額を投資するか、少額ならばよほど運用成績が好調でない限り、月額利用料のためにマイナスになってしまう可能性があります。
たとえば10万円を一年間運用し、3%の利益があったとします(3,000円ですね)。
これに対して月額利用料が3,600円(300円×12ヶ月分)、さらに運用報酬も引かれるとなると、10万円程度の投資では(あるいは3%程度の利益では)マイナス確定ということになります。
これが、上の章で「おつりだけで少額投資をしている内は利益がでにくい」と述べた理由です。
運用額が大きくなるほど低コストに
ただし!
トラノコのHPを読んでいくと、38.5万円以上を運用するのであれば、他社サービスよりも手数料が割安になることが分かります。
運用報酬が他社の1/4程度で、300円の月額利用料は運用額にかかわらず固定なので、運用する金額が大きくなればなるほど手数料が割安になるしくみです。
さらに、運用額が400万円以上になれば、コストは他社平均の1/3以下になるとのこと。
そう考えると「トラノコの手数料が高過ぎる」という批判は、運用額が少ないうち(38.5円以下)は確かにそうですが、そのラインを越えてくればあてはまらないと言えます。
「おつり投資」だが、高額運用が前提
ただし「おつり投資」をしようという人で、最初から40万円近くをポンと運用できる人はあまり多くはないと思います。

おつり投資=「少額から」「気軽に」というイメージだよね!
その点では「おつり投資」という言葉の気軽さと、実際のサービス(コスト)の仕様とは、ちょっとズレているのではないかと私は感じます。
トラノコは少額投資向けのサービスではなく、少額から始めることも可能というだけです。
そして、38.5万円以上を運用するのであれば、トラノコの手数料は(他社と比較して)決して高くはないということになります。
それまでは徹底して「手数料負けしないようにすること」、その点にとにかく注意しなければなりません!
トラノコで手数料負けしないために
では、トラノコで手数料負けしないために、具体的にはどうしたらよいのでしょうか。
はじめに38.5万円以上を投資する…?
38.5万円以上を運用するのであれば(他社サービスと比較して)手数料は決して高くないのですから、余裕があるなら最初からその額を投資してしまうのもひとつの手かもしれません。
ただし、一括で(或いは短期間で)その額を投資してしまうのはちょっと怖い。
私自身、一括で40万円弱を投資する勇気はないのと、現状トラノコに回せる余裕がそこまでないのとで、入れていません。
実を言うと、未だに運用残高は28,000円程度と超小額です。
ただかなりの少額投資ながら、投資した額(現金)に対して赤字にはなっていません。
「ポイント投資」機能を活用する(推奨)
というのも、トラノコの特徴である「ポイント投資」の機能をかなり積極的に利用してきたからです。

毎月、最低でも手数料分はポイント投資で賄うようにしたんです!
※前提として、私はポイントはあくまでもポイント、自分のお財布から出たお金でない限りそれは利益(運用益と同じ類のもの)だと考えています。ココを強調するのは、ポイントも投資元本だと考える場合と、上乗せされたポイントも利益だと考える場合とでは、結論が変わってくるからです。
この考え方でいけば、月額利用料も含めた投資総額14,316円(現金投資13,116円+月額利用料1,200円)に対して、10月末現在の残高は28,210円です。半年間で倍近くになりました。

とはいえファンド(中トラです)の運用自体はこのところマイナスが続いているので、運用で増えたわけではなくて、ポイント分が増えているだけですね(笑)
ポイントで15,000円分ほど上乗せすることができたということです。
それでも、自分のお財布から出た金額に対しては確実にプラスになっているわけなので、値下がりしても動揺せずに済みます。
ちなみに月額利用料はあくまでサービスの利用料であり、投資に回るわけではありません。
そのため「投資総額」に含めて考えるべきかどうか悩ましいところ… ですが、最終的には手数料も含め自分の銀行口座から支払った金額に対して増えていることが重要だと思いましたので、「投資総額」に含めて考えることにしました。
こんな感じで、「手数料が高く少額だと利益が出にくい」というトラノコのデメリットは、「ポイント投資」の活用で補えると考えています。
ポイントでどれくらい投資できるのか
では実際、月々どれくらいのポイントを投資することができるのでしょうか。
私が2020年にトラノコに投資したポイントの履歴は、下記のようになっています。
3月 339(円分) 4月 768 5月 6,494 6月 2,566 7月 2,547 8月 1,573 9月 641
なお手数料を直接ポイントで支払えるわけではないので、毎月300円は必ず銀行口座から引き落とされることになります。
毎月300円分以上のポイントを投入することができれば、手数料は「実質無料」(あまり好きな言葉ではありませんが)になりますよ、ということです。
ポイント投資を併用すれば、「おつり投資」で少額からの運用をしたとしても手数料負けする可能性は低いでしょう。
経験上、トラノコの提携ポイントサービスで毎月300円を貯めるのは、それほど難しいことではありません。
トラノコを使ってみたいけど手数料が心配… という方は、毎月手数料分だけでもポイント投資をしてみると良いと思います。
トラノコのポイント投資に使えるサービス
最後に、トラノコのポイント投資に使えるサービスを紹介しておきます。
トラノコの独自ポイント「トラノコポイント」の他、以下のようなポイントが使えます。
- nanacoポイント
- ANAマイル
- ドットマネー(Ameba)
- RealPay
- Gpoint
- NetMile
提携サービスが多いこと、そして各ポイントサービスからトラノコへの最低交換額が5円と安いこと(もちろん交換手数料なし)、これがとにかく大きな魅力だと思います。
私が上記のサービスのうち、特におすすめしたいのはドットマネー(Ameba)です。
毎日ゲームなどで直接マネーが貯められるドットマネーモールの他、マネーに交換できるサービスもかなり豊富です。
詳しくはドットマネーモールの「マネーをためる」ページをご覧ください。
まとめ
以上、トラノコの特徴をまとめるとこんな感じです。
- 少額から投資できる
- おつり投資ができる
- 少額運用のうちは手数料負けしやすい
- ポイント投資を併用することで手数料負けを回避できる可能性がある
ポイント投資については正直かなりチマチマした作業が必要になるため、向き・不向きがあります。

私はポイ活大好きだから向いていたけど、人によります!
ただ、トラノコを少額で試してみたいという人はどうしても手数料負けする可能性が大なので、極力ポイント投資を併用したほうが良いと思います。