現在37歳、もうすぐ38になる私ですが、今年からピル(低用量ピル)を始めました。
服用の目的は、婦人科系の病気の予防! もちろん避妊も考えてのことでしたが、昨年卵巣嚢腫の摘出手術をしたこともあって、婦人科系の病気を警戒する気持ちが私の中で大きくなっていたからです。予防効果のあることはやっておきたい、そう考えるようになりました。
ただこれまでピルを服用したことは一度もなかったので、よく分からず不安もあり…「35超えてるけど、大丈夫かな?」「PMSなどの症状もないけど、処方してくれるのかな?」などなど、様々なギモンを抱えながら婦人科を訪れました。
今日は私がピルの服用を考えるようになったキッカケと、婦人科への相談~処方までについて書いてみたいと思います!
卵巣嚢腫の摘出手術を経験して
昨年5月、卵巣嚢腫を摘出しました。結果的に良性ではあったものの、生検で良性と確定するまでは気が気ではありませんでした。良性だと告げられた時は「ありがとう! ありがとう~!!」と、何かに対してひたすら感謝しまくり。
私が約一週間の入院・手術を経て噛みしめたのは、健康のありがたさと大切さでした。
良性で本当に良かった。と同時に、もし悪性だったらと思うとゾッとします。そこで何か予防できる方法はないかと調べた結果行き着いたのが、「長期授乳」と「ピル」だったのです。
今年の1月までは、自分の病気の予防も兼ねて次男への授乳を続けていました(授乳には乳がん・卵巣がんの予防効果があると言われています)。詳しくはこちらの記事に書きました。
この時点で次男は1歳8ヶ月。本当は2歳くらいまで続けたいと考えていましたが、年末年始が断乳に良さそうだったのでこのタイミングでやめてしまいました。
ピルの服用をスタートしたのは、その約1ヶ月後です。
かかりつけの婦人科に相談
まずは相談のため、かかりつけの婦人科を受診しました。これまでにも、乳がん検診や子宮頸がん検診などを受けてきたクリニックで、去年私の卵巣嚢腫を最初に発見してくれた病院でもあります。ピルは医療機関によってかなり価格が違うため、調べて安い病院にかかろうかなとも考えたのですが… 結局、やめました。
これまで通ってきて、カルテが残っている病院の方が、相談しやすいと思ったからです。
個人輸入やネットで安く買えるという話も聞きますが、ビビリの私には向きません(実際、数ヶ月後に「病院で処方してもらってよかった」と思う出来事も起こります。その話はまた別の記事で)。
そんなわけで、「いつもの病院」に電話で予約。その際、「ピルの相談をしたい」と伝えました。
受診当日は、問診票の記入から。
妊娠・授乳中はもちろん、35歳以上で喫煙している場合や、がんと診断されている場合など、ピルを服用できないケースがあります。受診の時点では、私は次男の卒乳を済ませていました。37歳ですが喫煙はしませんし、痩せてはいないものの肥満というわけでもないし(身長162cm、体重58㎏)、高血圧などの症状もなく、問診票を見る限りでは問題なさそう… かな? その後血圧も図りましたが、正常範囲内でした。
念のため備考欄に、「乳腺腫瘤の疑いで経過観察中であること」「昨年、卵巣嚢腫(良性)の摘出手術を受けたこと」は書き足しておきました。
続いて身長・体重と血圧を測定し、その後担当の先生による問診です。
最初に服用の目的を訊かれたので、「避妊と、婦人科系疾患を予防したくて」と伝えました。私の中でメインの目的は病気の予防でしたが、子どもも3人目は考えていないので、避妊も重要ですしね。
その先生(男性)はピル推進派だったのでしょうか、
「いいですねー いいですねー、ピルは全身に良い効果がありますからねー」
と賛成(?)してくれた様子だったので、ちょっとホッとしました。というのも、私もあと2~3年もすれば40歳なので、年齢的にもやめた方がよいといわれる覚悟もしていたのです(40歳以上にピルは勧めない/慎重投与 とする医療機関が多いようなので)。
が、その先生は年齢についても特に触れることはなく。乳腺腫瘤(疑い)や卵巣嚢腫摘出といった既往歴もピルを飲めない理由にはあたらず、血圧も問題なかったため、服用しても良いでしょうということになりました。
処方されることになったのは、Bayer社の「トリキュラー錠28」。先生曰く「安全性はかなり高いお薬です」とのこと。
一番怖い副作用は「血栓症」
続けて、先生が尋ねました。
「ピルの副作用で、一番怖いものは何かご存じですか?」
何となく、私の知識を試すような口ぶりに居心地の悪さを感じつつ、
「ええと… 飲み始めは気持ち悪くなることがある、と聞いたことがあります。あと、昔のピルは太ることがある、とも聞きましたが」
そう答えると、
「なるほど、なるほど…。どちらもハッキリってどうでもいい些細なことでしてね」
と、先生はバッサリ。
「ピルの副作用で一番怖いのは血栓症です。ピルを飲むと、血栓症のリスクが高まります」
血栓症… なんて怖い響きでしょう! でもなるほど、喫煙者や肥満の人、高年齢者がピルを服用できない理由はこの点にあるのですね。私も40歳が近いので、リスクが低いとは言えないのでしょう。
そこで血栓症の予防のために、と指導されたことは3つでした。
・水分をたくさん摂ること
・長時間同じ姿勢でいるのを避けること(運動すること)
・定期的に病院を受診して血液検査を受けること
水分にしても運動にしても、ピルを服用しなかったとしても心掛けた方がいい項目です。特に運動に関しては、もともと私は体を動かすことが好きな方ではなく、運動不足を実感していました。ピルをキッカケに運動に気をつけるのも、健康のために良いかもしれないな、と思いました。
定期的な受診についても、異論があろうはずもありません。血栓症の話を聞いた後では尚更、個人輸入やネット通販でピルを仕入れる、なんて恐ろしいことは考えられなくなってしまいました。
ピルは1シートで1ヶ月分ですが、しばらくは1回の受診につき1シートのみの処方。この日も受け取ったのは1シートだけで、薬がなくなる頃にまた来てくださいと言われました。
まとめ
さて、こんな感じで始まった私のピルライフ。いま5ヶ月目で、幸い飲み忘れることもなく続いています。
私の場合、特に月経困難症や子宮内膜症などの症状があったわけではないので、ピルを飲み始めたことによる体調面での変化はこれといってありません。生理の際の経血量も、若干少なくなったような気はするものの、大して変わらないかな…
あ! でも、生理がキッチリ28日周期になったことにはビックリしました。もともと正確な方ではあったものの、それでも1~2日ズレることはあったので。それが今では、キッチリ偽薬の2錠目で生理がやってくるのだから驚きです。スケジュールも立てやすいので便利ですよね。
あとは将来的に、卵巣がんや子宮体がんの発症リスクが下がることを願いながら、服用を続けていきたいと思います。