小1秋、息子が1ヶ月で九九を覚えた方法。散歩しながらの暗唱でストレス知らず

小1秋、息子が1ヶ月で九九を覚えた方法。散歩しながらの暗唱でストレス知らず

最近、小1の長男に九九を教えました。

教え始めたのが9月の終わりごろ、ほぼ完ぺきになったのが10月末なので、大体1ヶ月で覚えられたことになります。学校では2年生になってから教わるのでしょうが、長男の算数の様子を見ていたところ「これはいけそうだな」と感じたので、少しだけ先取りしてみました。

九九単語帳

Taimei07さんによる写真ACからの写真

 

まぁ未就学児でも覚える子はいるし、調べてみると「10日で覚えた!」「1週間で覚えた!」という話もワラワラ見つかります。ですから「小1の秋に1ヶ月で暗唱できるようになった」というのは、時期も期間も特別早いわけではないのでしょう。それでも、これなら2年生最大の難関とも言われる九九でつまずくことはなさそうだとひとまずホッとしています。

この記事では、小1の息子にどのように九九を教えたのか、また先取り学習に関する私の考えをまとめておきたいと思います。

 

掛け算の<考え方>を始めに教えた

九九を暗記する前にまずやったのは、「九九とは何ぞや」すなわち掛け算の<考え方>を教えることでした。

長男は目的やメリットが分からないとまず動かないタイプです。誰でも少なからずそういう部分はあるのかもしれませんが、長男はその傾向が顕著だと感じています。でも逆にいえば、目的が理解できればすんなりと取り組む可能性が高いということです(もちろん、やらない場合もありますが…)。

九九に関しても、「九九を覚えると、計算がカンタンになる」「難しい計算ができるようになる」「2年生で必ず習う」など、なぜいま九九の勉強をするのかを話して聞かせました。

 

また「計算がカンタンになる」件については、長男が大好きなアイスを例に、掛け算の<考え方>を説明しました。

 

パピコは1袋に2つ入ってるよね。2袋だと、いくつ? 7袋だったら? 8袋だったら?

8本入りのアイスの箱が、7箱だったら?

足し算するのは大変だよね。

九九を覚えると、これがカンタンに計算できちゃうんだよね。

 

という感じで、「九九とは何なのか」をザックリ説明しました。アイスのお蔭で、九九の概念は何となく理解できたようでした。

 

九九表は使わず口頭で教えた

九九の暗唱と言えば、九九表(掛け算表)を使うのが一般的だと思います。が、今回私が長男に九九を教える際、表は使いませんでした。

九九の一覧表

oldtakasuさんによる写真ACからの写真

 

最初は、特に深く考えてそうしたわけではありませんでした。

長男に九九を教えようと思い立ったタイミングで特に教材を準備していなかったのと、元々壁にベタベタ貼るのがあまり好きではなかったのとで、とりあえず口頭でいいやと2の段から教え始めたのです(最近は2の段ではなく5の段から教えるらしいと知ったのは、少し後になってからでした)。

すると、口頭で教える(覚える)ことにも色々とメリットがあることが分かってきたのです。

 

まず第一に、私が教えることを真剣に聞きます(笑) というのも表をはじめ教材が一切なく私が口頭で教えることが唯一の情報なので、真面目に聞かざるを得ないのです。表を用意して全体像やゴールを可視化してあげるというのも一つの方法かもしれませんが、ないことで逆に「聞き逃してはいけない」と集中力が上がる可能性があります。長男の場合は、そうでした。

また口頭で教えることで、私が徹底的に付き合うことになったのも息子にとっては良かったようです。九九の読み方や答えを教えたり、答えが違っていた場合には指摘して直させるなど、九九の勉強中はつきっきりとなります。息子にとって、私が自分の勉強に熱心に付き合っているという状況は、モチベーションにつながっていた様子。少なくともババーンと九九表を貼り出して「さぁこれで覚えなさい!」というよりは、押し付けられた感・やらされ感も少なかったのではないかと思います。

 

さらに、(足し算の)暗算の特訓にもなっていました。

例えば「7×6」の答えを「しじゅうに」と言葉で暗記できていなくても、「7×5=35」まで分かっていれば、そこに7を足すことで「42」だと分かります。語呂を覚えるのはスピードの点で重要なことではあるものの、九九の仕組みを理解しその考え方に馴染むことは、語呂を覚えること以上に大切だと思います。仕組みさえ分かっていれば、たとえ語呂を度忘れしてしまった場合でも、一つ前の答えから回答を導き出せるからです。

完璧に暗記できていなくても「ひとつ遡って足し算する」ということが、自然とできるようになりました。それを繰り返しているうちに、暗記できてしまったのです。

一覧表を使って読み方だけで暗記していると、覚えていないとそれだけでもうアウト!になってしまいがちです。
でも長男の場合、答えが分からない時でも九九表のように参照するものがないので、頭の中で計算せざるを得なかったのですね。

そのおかげかくり上がりを含む足し算の暗算も、かなり早く正確になりました。これは思わぬ収穫でした。

 

散歩しながらの暗唱でストレス知らず!

そして、暗唱はもっぱら「外」で!

余計な話ですが、我が家には車がありません。ついでに昨年自転車も盗難に遭い、日々の移動はほとんどが徒歩! なので、よく外を歩くついでに九九を暗唱させていました。これが意外と良かったのです。

 

室内で机に向かって覚えようとするよりは、屋外の方がストレスを感じにくいようです。長時間でも飽きずに続けることができました。身体を動かしているから良いのか、風景が変わるから良いのかはよく分かりませんが… ただ実際、身体を動かしながらの勉強は「アクティブ暗記」と呼ばれ、効果を感じている人も多いようです。

高校生向けですが、ベネッセのサイトにこんな記事も。

暗記と同時に体を動かしたりする「アクティブ暗記」。記憶というのは「運動」や「場所」と大きく関係しがちなうえ、体を動かすことで脳が刺激され活性化して、暗記力がアップするというわけです。

引用元:身体も動かす「アクティブ暗記」がいい効果だらけ

なるほど、散歩しながらの九九暗唱なんてまさに「アクティブ暗記」ですよね。

 

また、

「ここから家に帰るまでに、6の段をやっちゃおう!」

そんな感じで、ゲーム感覚で取り組むことができたのも良かったです。

 

苦手な段のみ紙に書いて貼る

9×9まで一通りの九九を覚えた後は、早く正確に言えるようただひたすら特訓です。

順に暗唱させてみると、長男は6の段、7の段あたりが苦手であることがわかりました。私自身、「6×7」「6×8」などは苦手だったので、気持ちは分かります。スッと頭に入るものと、何となく相性が悪いものとがあるんですよね。しかも苦手な部分が固まっていると、上に書いたような「遡って足し算する」方式もうまく行きません。

そこで、苦手な段のみ紙に書いて貼っておくことにしました。6の段は洗面所の鏡に、7の段はトイレに。

 

6の段は歯磨きをしながらボーッと眺める。

7の段は用を足しながら暗唱する。

 

最終的に、これでほぼ完ぺきになりました。

 

おわりに:先取り学習の是非について思うこと

我が家ではこのように、まず掛け算の<考え方>を教えるところから始め、散歩しながら暗唱して覚えました。今でも時々間違えることはあるものの、一年生の秋の段階では充分と言ってい良いでしょう。

ただ、九九の先取り学習には賛否あるようです。九九で答えを出せるからと、よく考えることをしなくなってしまう。学校の授業に興味が持てなくなってしまう… 等々。これは九九に限らず、先取り学習そのものの問題点でもあるのでしょうが。

考える男の子

 

私自身は先取り学習を悪いとは考えておらず(だからこそ教えたのですが)、子どもによって進捗は様々なのだから、「学校の授業」を絶対視してそこに合わせる必要はないと思っています。子どもが新しいことを学ぶ準備が整った時こそが一番の教え時であり、そのタイミングを見極めることができるのは学校ではないでしょう。そして九九を覚えるべき「タイミング」も、すべての子どもに同時にやってくるわけではありません。

 

また「学校の授業に興味が持てなくなる」という主張に関しても、じゃあ今から一年後の九九の授業に興味を持てるようにするために、教えるのを待つべきなのでしょうか? うーん、それはちょっと違うかなと思います。

 

子どもが掛け算の考え方を理解でき、興味を持てそうであれば、先取りして教えることに何ら問題はないと私は思います。ただ、掛け算の<考え方>の理解が曖昧なままに暗唱だけ進めてしまうのはちょっと危険かもしれません。九九の前提にある<考え方>の部分は暗唱以上に重要であり、その意味では私も<考え方>の説明を「パピコ」で簡単に済ませてしまうのではなく、もう少し長男自身に考えさせた方が良かったかなと反省しています。なにしろ時間は充分あって、焦る必要はなかったのですから。

 

また、九九を覚えられたからといって「掛け算はもう大丈夫」と親が思ってしまう(子どもに思わせてしまう)のも危ないかもしれませんね。九九はあくまでもある範囲の計算を簡単にする道具に過ぎません。先日の「全国統一小学生テスト」を受けてみて実感したことですが、今は暗記で解けるような問題なんてほぼ出ないんですね。重要なのは、自分の頭であれこれと試行錯誤しながら考える力です。九九は、その作業の一部分をほんの少し円滑にするのに役立つ程度です。

 

学校の授業より先取りして学習させたからといって、悪いということはないでしょう。ただ、本人が考えるのに先回りして親が答えから教えてしまうのは、「考える力」を奪うことにもなりかねない… と後になって思いました。

 

今後の家庭学習では気をつけたいと思います!「考える力」を養えるような、教え方を心がけていきたいです。

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