進研ゼミの「チャレンジパッド」には、保護者と子どもがメールでやりとりできる「ハトさんメール」という機能があります。通常のEメールとは違って一定の制限の元での利用にはなりますが、子どもとメールでやりとりできるのは楽しいですし、文字や文章の練習にもなりますよ!
今回は「ハトさんメール」の概要と、利用する際の注意点をまとめてみました。
「ハトさんメール」とは?
保護者が登録した宛先にのみ送ることができるメール機能
「ハトさんメール」とは、チャレンジパッドを利用してメールを送る機能です。「メール」とは言っても、チャレンジタッチのシステム内だけでやりとりするもので、あらかじめ保護者が登録したEメールアドレスに宛にしかメールを送ることはできません。
(けーき けーき…??)
保護者が「おうえんネット」(サポートサイト)から登録した宛先にか送信できないため、子どもが勝手に知らない人と繋がってしまうのでは… といった心配も無用です。
キーボード操作不要。タッチペンで手書きして送れる!
チャレンジパッドにタッチペンで文字を書いて送信すると、それがPDF化されて送信先のEメールアドレスに届くしくみです。私はGmailを使っていますが、メールの文末にPDFが添付される形で届きます。「ハトさんメール」の本文がないな、見られないなと思ったら、文末に添付がないか見てみてくださいね!
(左は長男が書いた文面、右が私からの返信です。保護者からの返信は、タッチペンではなく文字入力になります)
小学1年生ではまだ、キーボードを操作して文字を打つのは難しいかもしれません。「ハトさんメール」であれば、タッチペンを使って自分で文字を書く形式なので、小さい子どもでも使いやすいようです。
メールのテンプレートやスタンプは毎月更新、追加されます。また子ども自身も、自分が送ったメールに返信が来るのが楽しくて、また書きたい!送りたい! という気持ちになるようです。
「ハトさんメール」利用の注意点
チャレンジパッドがWi-Fiに繋がっている必要がある
当然といえば当然なのですが、ケータイ代わりの連絡手段としては使えないよー ということを、まず伝えておかなければならないと思いまして。
「ハトさんメール」は、チャレンジパッドがWi-Fiに繋がっている状態でないと利用できません。なのでたとえば、チャレンジパッドを持たせて外出先から子どもに連絡させる、という使い方はできません。というか、厳密には向いていません。外出先にWi-Fiスポットがあれば使えなくはないのですが、Wi-Fiの接続など、小学校低学年の子どもにはまだ難しいでしょう。
そのため、基本的には子どもが自宅にいる時に使うケースが多くなると思います。
あらかじめ宛先のEメールアドレスを登録する必要がある
「ハトさんメール」は、あらかじめ登録された、限られた宛先に対してのみ送ることができます。宛先となるEメールアドレスは、保護者が「おうえんネット」(サポートサイト)から登録する必要があります。
送信先はメインのEメールアドレスに加えて、5件まで追加できます(つまり、最大6件まで登録できる)。親の他にもきょうだい、おじいちゃん、おばあちゃんなどのEメールアドレスを追加してみてもいいかもしれませんね。
保護者からのメールは「返信」のみ可能
保護者(親)が子どもにメールを送るには、子どもから届いたメールに返信するか、または子どもの学習のに対して「おうえんメッセージ」という形でメールを送る(「取り組み連絡」メールへの返信)か、そのいずれかになります。
つまり、「ハトさんメール」や「取り組み連絡」メールが届かない限りは、保護者の方から子どもにメールを送ることはできないということになります。保護者ができるのはあくまでも「返信」です。
保護者からの返信は72時間以内
子どもからの「ハトさんメール」に保護者が返信できるのは、受け取ってから72時間以内です。72時間、つまり3日が経過すると、時間切れで返信することはできなくなってしまいます。
一日の送信回数には制限がある
子どもが一日に送ることができる「ハトさんメール」の回数には制限があり、宛先ごとに設定できます。
ひとつの宛先につき、<1回・2回・3回・0回(配信停止)>から選択できます。送信できるのは最大3回なので、子どもから延々メールが送られてきて返信が大変… なんてこともありません。
逆に1日3往復までしかやりとりができないということなので、それを踏まえて利用する必要があります。
このように通常のメールとは違っていくつか制限があるため、「緊急用」「連絡用」としてハトさんメールを利用することはお勧めできません。上に挙げたような制限によって、肝心な時に使えない可能性があるからです。あくまでも「ゆるい」やりとり、「練習用」と考えるのが良いと思います。
たとえばですが、我が家ではこんなふうに使っています。
我が家の「ハトさんメール」活用例
チャレンジパットでの勉強が終わったあとに…
「きょうはこれをやったよ!」というテンプレートがあるので、そこに「さんすう」や「こくご」といったスタンプを押しているだけです。もちろんタッチペンで文字を追加することもできたのですが、面倒になってしまったのかもしれないですね…
こんなテンプレートもいいですね。長男が書いたのは「水」の部分だけですが、学んだばかりの漢字の復習にもなります。
「勉強したよ!」ということをメールにして親に伝えることで、本人もより達成感を得られるようです。これに対して私も、「がんばったね!」「すごいじゃん!」など、褒めて返すようにしています。モチベーションのアップに、一役買ってくれているのではないでしょうか。
はじめてのお留守番のおまもりに…
4月に、小学校の保護者会がありました。長男は連れて行くわけにはいかなかったので、やむを得ず家でひとりお留守番をさせることにしました。ほんの数週間前まで保育園児だった長男にとって、はじめてのお留守番でした。
おやつとゲームを用意して、「ベランダを含め外には出ない」「インターホンが鳴っても出ない」「火は使わない」など約束事を決めました。そして、「さみしくなったらハトさんメールを送って。返事するから」と伝えて、学校へ向かいました。
結局、おやつとゲームに夢中だったようで長男からメールが送られてくることはなかったのですが… あまりに連絡がないので逆に私の方が心配になってしまい、未返信だった前日のメールに返信する形で、「だいじょうぶ?」と送りました。すると、長男から「だいじょうぶ」と書かれたハトさんメールが!
これでほっと一安心です。(「ぶだいじょう」になっていますが… 「ぶ」が入らなくなってしまって、上につけたんですね)
この日はたまたま前日のメールのひとつが未返信だったため私から連絡することができましたが、基本的には親の方からメールをすることはできません。「連絡用」には不便ですが、心理的な「おまもり」にはなるかもしれませんね。
私の入院中にも…
また今年の5月、卵巣嚢腫の摘出手術のため、私が1週間ほど入院した時期がありました。
家には私の母に来てもらっていたので日常生活の心配はなかったものの、次男がまだ小さかったため母が子ども2人を連れてお見舞いに来ることは難しく、長男ともしばらく会うことができませんでした。
そこで、ハトさんメールの登場です!
どうということのないやりとりでしたが、手術のあと病室でちょっと気持ちも弱っていた時に、子どもからの手書きのメールにはかなり癒されたことを憶えています。「はやくあいたいな」のスタンプを選んでくれたのも嬉しかったですね。
こんな感じでちょっとしたおまけ機能ではありますが、なかなか面白いですよ!
今のところ長男の「ハトさんメール」の相手はほぼ私ですが、宛先は6件まで登録できます。本人の承諾が得られれば、おじいちゃんや叔父さん(私の弟たち)とも仲が良いので、彼らに長男のメル友になってもらうのも楽しいかなと思っています。