卵巣腫瘍の正体は、成熟嚢胞性奇形腫(皮様嚢腫)でした

卵巣腫瘍の正体は、成熟嚢胞性奇形腫(皮様嚢腫)でした
「卵巣が腫れています」… そう言われて真っ先にガンを心配しましたが、MRI検査の結果を見る限り、その腫れは「成熟嚢胞性奇形腫(皮様嚢腫)」である可能性が高いとのことでした。

 

MRI検査の結果は「成熟嚢胞性奇形腫」

説明をする医師と話を聞く女性患者

 

2月の健康診断で卵巣の腫れを指摘され、3月に入ってすぐに紹介先の病院でMRI検査を受けました。

そこから結果が分かるまで約2週間。いやー、長かった! 特に最初の数日は。

 

昨日が、その検査結果を聞く日でした。

最初に「卵巣が腫れている」と言われた時はかなりショックで、ひょっとしてガンではないだろうか、もしもガンだったら治療費どうしよう、長期の入院になったら子ども達どうしよう… など色々と不安になったものでした。

が、その後のスケジュールがかなりタラタラしていたためか、すっかり感覚も麻痺してしまったようです。

現時点でできる心配はし尽してしまったのか、既に不安な気持ちはほとんどなく、気がつくと何も考えずに病院の門をくぐっていました。

 

長い長い待ち時間の末、診察室へ。

初診の際に診てくれた女性医師が、パソコンに向かって画像ファイルを開いています。MRI検査の際に撮影したと思しき白黒画像。私が見ても、何が何だか分かりません。

 

私が椅子に腰かけると、医師はおもむろにマウスをカチカチしながら淡々と説明を始めました。

 

「え~と、これが子宮、ここが卵巣ね。この丸いもの(腫瘍)が、大体大きさが5㎝くらい。見る限り中身は脂肪で、皮様嚢腫だと思います。」

 

「何が何でも今すぐ手術しなきゃってことではないですけど、この大きさだと捻じれたりする危険性があるので、基本的には手術をお勧めします。まぁお子さんも小さいですし、様子見てできる時に、という感じかな」

 

皮様嚢腫とは? 成熟嚢胞性奇形腫とは?

…前回も感じたのですが、この先生の説明はちょっと素人には分かりにくいんですよね… 「皮様嚢腫」なんえワードも私はその場で初めて聞いたわけですし、何の予備知識もないんですから!

雰囲気からして、悪性のものではなさそうだということは分かったのですが。その説明を聞いても私の頭の中は「???」でいっぱいでしたから、理解するためにひとつずつ質問してみることにしました。

 

私:「ヒヨウノウシュって何ですか? 産婦人科ではチョコレート嚢腫だろうと言われて… だから授乳していれば大きくならないって言われたんですけど、授乳してても大きくなっちゃったってことは、チョコレート嚢腫ではなかったってことですか?」

 

先生:「うん、チョコレート嚢腫じゃないですね。皮様嚢腫は、成熟嚢胞性奇形腫とも言って、脂肪分とか、髪の毛とか、皮膚なんかが入った腫瘍なんですよ。」

 

私:「脂肪? どうしてそんなものができちゃうんですか? 食べ過ぎですか?」

 

先生:「いやいや、関係ないですね。細胞分裂のエラー? みたいな感じです。」

 

・・・「細胞分裂のエラーみたいな感じ」?

何というハッキリしない説明! と不思議に思ったのですが、帰ってからネットで調べてみたところ、成熟嚢胞性奇形腫ができる原因はよく分かっていないみたいですね。

 

Wikipedia(奇形腫)では、このように説明されています。

ヒトの卵巣に生ずるものはほとんどが良性の成熟嚢胞性奇形腫(せいじゅくのうほうせいきけいしゅ)で、外胚葉成分、特に皮膚と皮膚付属器(毛髪、皮脂腺、汗腺)が大部分を占めることから「皮様嚢腫」(ひようのうしゅ、dermoid cyst)とも呼ばれる。

「成熟嚢胞性奇形腫」、別名「皮様嚢腫」という理解で良さそうです。説明を読む限り、『ブラック・ジャック』のピノコみたいなイメージでしょうか。

 

私:「前回のお話だと、卵巣の腫瘍は取りだして調べないと良性か悪性か分からない、ということだったと思うんですが…(MRIだけで良性だと分かるんですか?)」

 

先生:「そうそう、だから成熟嚢胞性奇形腫という診断も確定ではないんですよ。MRIで見る限り、おそらくそうだろうというだけで。」

 

私:「取ってみて調べたら悪性だった、という可能性もあるんですよね?」

 

先生:「あります。まあ画像で見る限りは大丈夫だと思うけど、可能性はあります。」

 

私:「悪性の可能性が少しでもあるなら、早めに取っちゃいたいです。気になるので」

 

正体の分からないものを、お腹に残しておきたくはありません。

こうした手術は初めてなのでもちろん不安はあるし、お金の心配もあります。でも、悪性の可能性があるものを体内に残しておいて、将来後悔するのはもっとゴメンです。

 

既に実母には、腫瘍の件を伝えてあります。手術となったらヘルプに来てくれないかという打診もしており、了承済みでした。

であれば、このまま話を進めてしまったほうがいいと思い、手術日程を調整することにしました。

 

皮様嚢腫の摘出手術は2ヶ月後

カレンダー

手術日の候補は、最短だと4月の第2週。

でも、ここだと長男の小学校入学直後となってしまうため避けたいところです。

 

その後しばらくは空きがなく、次の候補日が5月の半ばでした。

5月… 随分先に思えます。日程が先延ばしになることでひとつ気になるのが、摘出までの間に腫瘍が育ってしまうことはないのか? ということです。

 

私:「5月の半ばとなると、今から2ヶ月も先ですけど、その間に腫瘍が大きくなっちゃったりとか…?」

 

先生:「あ~ ない、ない」

 

先生はのんびりした調子で言いました。

 

先生:「多分ね、20代とか、若い頃からこの腫瘍はあったんだと思いますよ。それが何年も掛けてゆっくりゆっくり大きくなって、今回の検診で見つかったというだけで。だから2ヶ月で急に大きくなったりはしませんから、大丈夫です」

 

私:「そうですか。それなら入学式とは重ならない方がいいので、5月がいいです」

 

先生:「じゃあ、仮で押さえちゃいますね。ご家族と調整して、もしダメだったらお電話ください」

 

こんな感じでその場でアッサリ日程が決まりました。

大きさ的にも手術を推奨するサイズにはなっていたので、先生としても私がOKなら早めに摘出してしまいたかったのでしょう。

入院は7日間(出産の入院より長い!)、手術の前日に入院です。

 

腫瘍マーカーも問題なし

先生:「嚢腫を取っても当然再発はあり得るので、閉経している方なら卵巣も取っちゃうんですが… ぐる子さんの場合はまだ30代なので、卵巣は残して嚢腫だけ取る手術を予定しています。が、そこは選べますので」

 

んんん? 選べる…??

「30代なので」というのは、まだ出産する可能性があるから、という意味なのでしょうか。

出産を望まないのであれば、30代であっても取ってしまった方がいいのでしょうか? 訊くのを忘れました… 今度聞いてこようと思います。

 

「じゃ、おしまいでいいですよ~」

 

そう言われて立ち上がり、荷物を持って診察室を出ようとした時。

 

「あ、ちなみに」

 

と思い出したように先生が言いました。

 

「MRIの前にやった血液検査ですけど。腫瘍マーカーでも、全く悪いものは出ていませんでしたから

 

・・・

それを先に言ってよ! !!

 

なるほど、悪性か良性か、まだ確定ができない割に先生がのんびり構えている理由が分かりました。悪性腫瘍の可能性はほとんどないということが、血液検査からも分かっていたんですね…(先に教えてくれ)

 

いずれにしろ、茎捻転(腫瘍が捻じれて激痛を引き起こす)の危険性もあるので摘出手術はしますが、悪性のものではないということで、だいぶ気が楽になりました。

 

この後、入院までに検査と診察で計2回の受診が必要だそうです。その際に、卵巣をどうするべきなのかも相談してこようと思います。

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