経験者が考える無痛分娩のメリット・デメリット

経験者が考える無痛分娩のメリット・デメリット

次男を無痛分娩で出産してから、半年以上が経過しました。妊娠中~出産、産後の生活を振り返ってみると、無痛分娩にはメリット・デメリットの両方があったなと感じます。経験者の立場でまとめました。

※個人の経験・感想です

分娩台に横たわる妊婦とNST

メリット

出産への恐怖が薄れた

6年間に長男を出産した時は普通分娩でしたが、もう痛くて痛くて… 妊娠も出産もこりごりだと思っていました。

次男の妊娠に踏み切ることができたのは、自分にも無痛分娩という選択肢があるのだということが分かったからです。今回は絶対に無痛分娩で産む! と決めたことで、陣痛に対する恐怖心が薄れたのは大きなメリットでした。

 

妊娠中はただでさえ体調がすぐれず、人によっては産むまでつわりで気持ちの悪い日々を送らなければなりません。そんな中、「陣痛への恐怖」という不安要素がひとつ消えたのはありがたかったです。もちろん事前の説明で「完全に痛みがとれるわけではない」と聞いてはいたものの、「前回の出産(普通分娩)よりはいくらか楽なはず」と思えたことは大きかったと思います。

妊娠中を不安少なく、心穏やかに過ごせるというのは、とても大事なことですから。

 

スケジュールが立てやすい

無痛分娩の多くは、陣痛促進剤を使っての計画分娩になります。私が出産した病院もそうで、あらかじめ入院の日程を決めて陣痛促進剤を使い、ある程度痛みが出てきたところで麻酔を入れるという流れでした。

直前ではありますが、数日前には入院の日が決まるのでスケジュールを立てやすい点はメリットです。長男の保育園や夫の仕事、地元から実母に手伝いに来てもらうことになっていたので母との調整もしやすかったなと思います(とはいえ、結局入院予定日より先に破水してしまい、若干バタバタはしましたが…)

 

中にはこの「あらかじめ入院日を決める」という点に、抵抗感を抱く方もいるようですね。病院や親の都合で誕生日を決めてしまうようで、赤ちゃんに申し訳ないと感じるようです。私も全く気にならなかったといったらウソになりますが… よくよく考えてみたら私自身、予定日を過ぎても全く降りてこず、誘発分娩で産まれてきた人間でした。親や病院の都合で誕生日を決められてしまった!…とは、全く思いません(笑)

 

個人差はあるものの痛みは和らぐ

私の場合、麻酔を使っても陣痛は普通分娩時と同じくらい痛いと感じました。促進剤で急激に誘発された陣痛の痛みが、麻酔の力を上回ってしまったのかもしれません。

「ほとんど痛みを感じることなく出産できた」という話も聞くので、やはり個人差は大きいと思います。

ただ、そんな私でも分娩台に上がってからはあまり痛みを感じることなく、落ち着いて分娩に臨むことができました。分娩中にも、何度も医師や助産師さんによる内診がありますが、普通分娩の時はそれも痛くて痛くて… でも今回の無痛分娩の際は、内診をされているかどうかも分からないくらい痛みを感じませんでした。

 

個人差はあるものの、普通分娩の時より痛みを感じている時間は短く済んだと思います。

 

産後の身体の回復が早い

普通分娩の時は、出産後に分娩台から下りるだけでもフラフラで、病室まで戻るだけでもやっとでした。助産師さんにもたれかかるようにしながら、全身ガクガク震えていた憶えがあります。産後もなかなか体力が戻らず、日常生活もかなり辛かったです。

今回、無痛分娩の後は、一人で歩いて病室まで戻ることができました。割とスタスタと歩けた記憶があります。その後の入院生活や、退院してからも、身体の辛さは以前ほど感じませんでした。前回より、5歳も年をとっていたにもかかわらず、です。

もちろん疲れてはいましたし、寝不足でイライラもしましたが… 普通分娩の時ほど、消耗していないのだなと感じました。やはり麻酔によって痛みが和らいだことで、身体が受けたダメージが少なくて済んだのかもしれません。

 

特に上の子がいると、退院後はオチオチ休んでもいられませんよね…。その点、産後の体力回復が早いというのはとても助かりました。私の場合、これが無痛分娩の一番のメリットだったと思っています。

 

デメリット

完全に無痛ではない

麻酔によって痛みは緩和できますが、どの程度緩和できるかにはかなりの個人差があります。

「こればっかりは体質にもよるため、実際にお産になってみないと分からない」と医師からも言われていました。「無痛」という言葉に期待しすぎると、ガッカリしてしまうかもしれません。私も「ある程度は痛いもの」と覚悟はしていたのですが、実際にお産に進んでみると思っていたよりも痛くてガッカリというよりビックリしました。

先に陣痛促進剤を入れ、ある程度痛みが強くなったところで麻酔を入れる、という流れでした。この「陣痛促進剤による陣痛」がもう本当に痛くって… 自然陣痛と比較しても急激に進むせいもあるのかもしれませんが、声も出せないほどの痛みでした。

 

が、それはあくまでも私の場合であり、ほとんど痛みを感じなかったという声も聞きます。どの程度痛みがとれるかは、ある種賭けのようなものかもしれません。

 

娩出力が弱まり出産に時間がかかる

陣痛(=痛み)は、出産を促すものです。それを麻酔によって和らげるという行為は、娩出力を弱め、分娩に時間がかかってしまう可能性があります。これは、病院からも事前にリスクとして説明されていました。

私の場合も、まさにそのパターンに陥ってしまいました。(陣痛促進剤による)声も出せないほどの激痛を麻酔で和らげた後しばらくは、弱い陣痛が延々と続きました。モニターを見ていても、なかなか大きな波がやってきません。

 

助産師さんになぜ陣痛が強くならないのかと尋ねたところ「麻酔使ってるからね…」と言われました。そのため、途中で陣痛を強くするため、一旦麻酔を止めて陣痛促進剤のみを入れる処置をしました。そうでないと、お産が進まなかったのです。

 

知り合いに無痛分娩反対派がいると厄介

日本では、無痛分娩はまだまだ一般的ではありません。世の中には無痛分娩に反対の人、無痛分娩で出産する母親を軽蔑する人、快く思わない人、批判したい人など、色々な人がいます。

「痛い思いをして産んでこそ母親」という考えの人もいますし、中には無痛分娩のリスクや事故の話ばかり話して脅してくる人もいるかもしれません。

家族や友人にそのような人がいる場合、何かと嫌な思いをしてしまう可能性があります。ですから私は、夫以外には自分が無痛分娩で出産することを話しませんでした。実母にもです。

分娩の方法など、わざわざ人に相談したり、説明したり、賛同を求める必要はありません。必要がなければ黙っておいた方がいいと思います。

 

普通分娩より費用が高い

妊活・妊娠・出産・育児に関する情報サイトmamariによれば、

ほとんどの病院で自然分娩費用+10万円以上の費用となるようです。

引用元:無痛分娩にかかる平均費用はどれくらい?保険の適用や出産手当金はもらえる?

 

実際、私が出産した病院でも、無痛分娩の費用は普通分娩の分娩費用+10万円でした(東京都内の個人病院です)。10万円… 決して、安くはない金額です。しかも、それだけの費用を払ったとしてもどれだけ痛みが和できるかには個人差がありますし、当然のことながら、痛かったからと言って返金はされません。

私も無痛分娩ながら、促進剤による陣痛ではかなりの痛みを感じました。正直なところ、「陣痛の緩和」という一点だけを考えたら「10万円の価値があった!」とは言えないなあと感じています。

 

まとめ

最終的に、分娩台に上がってからは痛みは少なく落ち着いてお産に臨めたことと、産後の回復が早かったことにはだいぶ助けられました。総合的に考えると、10万円を上乗せした価値はあったかなと思っています。

もちろん当初期待していたのは「陣痛の緩和」だったのですが…

(何度も書いている通り個人差がありますので、陣痛の痛みがきちんと緩和される人もいます)

 

参考にしていただけたら嬉しいです!

 

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