GWにベランダで植え付けた、ミニトマトと凜々子の株。
順調に成長し、花が咲き、実がついて… 水やりも毎日しているし、あとは赤くなるのを待つだけだ!
と安心していたのですが。
昨日の朝、凜々子の実を見てみると、下の方がなんだか黒くなっている…?
ショック!大切に育てていたトマトが尻腐れに…
陰ではありません。これって…「尻腐れ」ですよね?
トマトを育てている人たちが、もっとも恐れていると言っても過言ではない「尻腐れ」。
まさか私のトマト達にも、この悪夢が起こってしまうなんて!
ここまで順調だったから大丈夫だと安心しきっていたのですが、やっぱり土の量が少なくて、栄養分が足りなかったのでしょうか…
いや~… ものすごくショックです。
枝から切り落として下から撮影してみると、こんな感じ。
あ、悪夢だ…!!
無残な姿になってしまった実が全部で4つ見つかったので、全てハサミで切り取ってゴミ箱行き。
悲しい…。
でも幸い「尻腐れ」は病気ではなく、カルシウム不足によって起こる生理障害なので、他の実や株に感染するものではないようです。
こんなふうに黒くなってしまった実は復活しないので、取り除いて捨てるしかありません。
でもここからきちんと栄養分を吸収させてあげることができれば、これから育つ実の「尻腐れ」は防ぐことができます。
即効性のある「トマトの尻腐れ予防スプレー」を購入!
「尻腐れ」はカルシウム不足によって起こるので、カルシウムを含む肥料を追肥として与えるのがいいようです。
“カルシウムを含む肥料”となると石灰肥料になりますが、石灰は吸収されるまでに時間がかかるとのこと。
どれくらい時間がかかるのか分かりませんが、それまでの間「尻腐れ」の実が出続けるなんて… とてもじゃないけど私には耐えられません!
で、いろいろ調べていたところ、葉や花にスプレーするタイプの肥料があることが分かりました。
トマトは栄養分を根からも吸収しますが、なんと葉からも吸収できるんだそうです。
早速アマゾンで探して購入。トマトの尻腐れ予防スプレー(\587)。
今回ほど、Amazonプライム会員でよかったと思ったことはありません…。注文の翌日午前中には、届きましたからね。
裏面の説明書きより、概要を転記しておきます。
使用時期:各花房の開花時~幼果期(果実がピンポン球ぐらいになるまで)
使用間隔:1週間に1回
使用回数:1花房につき3~4回
使用方法:散布
要は1週間に1回、花房に3~4回吹きかければいいみたいです。
ちなみにファブリーズくらいのサイズを想像していたのですが、意外と大きかった。
たっぷり950ml入りです。これでどのくらいもつのでしょうか。
早速、トマトたちに散布してみました
届くや否や開封して、すべての株に散布しました。風が強いと、服や顔にスプレーした肥料がかかるのでご注意を。
今回「尻腐れ」になってしまったトマト以外にも、ぼちぼち大きくなり始めているものもあります。
どうやら開花期から撒かなければならないようなので、もしかしたら成長を始めている実には既に遅いのかもしれませんが…
でも、念のため撒いておきます。
ミニトマトにも、一応散布しておきました。ミニトマトは今のところ青々として、全く問題なさそうでしたが。
ただ何しろ鉢が小さいのにかなり背が高くなってしまったので、いずれは土も栄養も、絶対足りなくなると思うのです。
1週間に1回なので、忘れずにスプレーして、「尻腐れ」が止まるかどうかはまたご報告しますね。
トマトの「尻腐れ」の原因と対策
さて、今回はやむを得ずスプレー肥料で処置することにしましたが、今後のためにも尻腐れの原因と対策を調べました。
トマトを育てている方の、参考になれば幸いです。
「尻腐れ」の原因
石灰(カルシウム)の不足によるもの。
病気ではなく、生理障害です。
カルシウムが不足する原因は?
最初の段階での石灰不足
植え付け前の段階で苦土石灰を施した土づくりがされていないと、そもそも土中にカルシウムがないことになります。
畑を使ってトマトを栽培している場合、またプランターやコンテナ栽培でも、前の年の土を使い回す場合は、最初に苦土石灰を用いてカルシウム補給をしておく必要があります。
その手順を踏まずに植え付けてしまうと、カルシウム不足による「尻腐れ」が引き起こされます。
※ただし、新たに培養土を買ってきてその土を使う場合は、あらかじめ苦土石灰が施されていることがほとんどです。私の場合も、元肥の要らない野菜用の土を使いましたので、原因は違うところにありそうです。
追肥の量を間違えた
トマトの成長にとって窒素系の肥料は必要不可欠ですが、多すぎると今度はカルシウムの吸収を妨げることになってしまいます。
「尻腐れ」の原因は、よかれと思って与えた肥料の量が、多すぎたことにあるのかもしれません。
窒素過多の状態になると、たとえ土中にカルシウムが充分あったとしても、根が吸収できなくなってしまうそうです。
水の与えすぎ、乾燥のさせ過ぎ
水を与えすぎたり、あるいは乾燥させすぎたり… と、トマトにとって適切でない環境にしてしまうと、トマト自身が調子を崩し、うまくカルシウムを吸収できなくなってしまうことがあります。
「水やりを控えめにすると甘いトマトができる」などと言われますが、調整するのはなかなか難しいですね!
「尻腐れ」の予防対策
「尻腐れ」の原因はカルシウム不足なので、上記のことには充分気をつける必要があります。
また、その他にも「摘葉」という手段があります!
トマトの葉は土の中のカルシウムを吸収しますが、そのカルシウムが実に回ることはないらしいのです。
土中のカルシウムが、葉に蓄えられてしまうんですね。
自分の種を残すためなんだからケチケチすんなよ…!と言いたくなりますが、残念ながらそういうものらしい。
だから少しでも実の方にカルシウムを行き渡らせるために、花房の反対側にある葉を摘葉するのが効果的なんだそう。
脇芽掻きはしていたのですが、今後は併せて摘葉もしていこうと思います。
摘葉の方法に関しては、下記のサイトで詳しく紹介されていましたので、リンクを貼らせていただきます。
さて私の場合、こんなに早期に尻腐れが出てしまった原因はやはり、そもそも土が少なかったことなんじゃないかと思ってます。
ミニトマトや凜々子の栽培に推量されている土の量より、2~3割少なかったのではないかと。
だから土中のカルシウムの比率は問題なくても、絶対量が足りていなかったのではないかと推測しています。
植える前に、ちゃんと調べるべきだったと後悔…。来年は気をつけよう。
息子も毎日、実り始めたトマトを眺めては「もうすぐ食べれるぞ~…」と待ち構えています。
彼を悲しませないためにもできる限りたくさん収穫したいので、この後も引き続き気をつけてお世話をしていきたいと思います!