トマトとバジルは「コンパニオンプランツ」

GWに始めたベランダ菜園ですが、つい一昨日まで植わっていたのは、トマトだけ…
ベランダ“菜園”というよりは、ベランダ“トマト園”と言った方がふさわしい状態でした。
張り切って他にも野菜の種をいくつか買っていたものの…
トマトが意外と場所も土も必要だということが分かり(←先に調べとけ)、鉢もプランターも培養土も、ぜーんぶトマトに使ってしまったのです。
部屋に放置されている種を早く撒きたい… とは思いつつも、ただでさえ狭いベランダに、すでにトマトの鉢4つ+プランター1つが並んでいるのです。
これ以上増えたら、洗濯物が干せませんよ…。
何かいい案はないかと悩んだ末、たどり着いた答えが「バジル」でした。
トマトとバジルは「コンパニオンプランツ」と呼ばれる共生関係にあり、近くに植えることで互いによい影響を与え、よく育つのだといいます。
コンパニオンプランツとは、共栄作物または共存作物とも呼ぶ、農学、園芸学上の概念であると共に、近傍に栽培することで互いの成長によい影響を与え共栄しあうとされる植物のことを指す。
出典:Wikipedia
ひとつの鉢に寄せ植えすることができるので、今育てているトマトの鉢にバジルを植えればいいだけ。
これ以上鉢を増やすことなく、1種類増やすことができる、というわけです!
野菜というより、ハーブですが… でも、バジルは大好物です。
一昨日業務スーパーへ買い物に行くと、タイミングよく店先にバジルの苗が売っているではありませんか。
もちろん、買って帰ってきましたよ。
一緒に植えることでどんな効果があるの?
トマトとバジルはコンパニオンプランツ。
「相性がいい」と言われますが、具体的には傍に植えることでどのような効果が得られるのでしょうか?
すこし調べてみました。
水分調整効果
みずみずしいトマトは水分大好き!なイメージがありますが、与えすぎても実割れの原因になったり、薄味になってしまったりします。
水分は控えめにして育てることで、味が甘く濃厚な、つまりは美味しいトマトが出来上がるのだそうです。
一方のバジルは、ハーブ類には珍しく水を多く必要とし、乾燥に弱い植物です。
バジルをトマトのそばに植えることによって、バジルが(トマトにとっては)余分な水分を吸い上げてくれるのです。
日照調整効果
トマトもバジルも日光は好きで、日当たりのよい場所で育てます(だから同じ鉢でOKなんですね)。
ただし、バジルは日当たりがよすぎると葉焼けを起こしてしまうことも…。
背丈の高くなるトマトの株元にバジルを植えることで、トマトの葉が陰となってバジルを日焼けから守ってくれるのだそうです。
なおバジルの成長に伴って葉が混み合い、風通しが悪くってくると害虫が発生しやすくなります。
そのため、育ってきたら収穫を兼ねてこまめに選定するのが良いそうです。
害虫予防効果
バジルには虫除けの効果があり、トマトに害虫がつくのを予防する効果が期待できるとされています。
ただし!私が調べた限りでは、バジルにも害虫はつくそうです。
現に数年前に一度、私自身も種からバジルを育てたようと試みたことがあります。でもその時も、どこからともなくやってきたアブラムシに全部やられてしまいました…。
実は、バジルが害虫を引き寄せることによって、一緒に植わっているトマトを守っているのだ(=おとり)という説もあります。
それが正しいかどうかは分かりませんが、経験上も「害虫予防効果」については100%とは言えないかもしれません。
料理の腕が上がる効果(?)

※トマトとバジルを寄せ植えしたことで、料理の腕が上がった!という情報があったわけではありません。これは単なる私の「期待」です…
トマトとバジルは料理においても、切っても切れない関係にあります。
サラダ、パスタ、ピザ、カプレーゼ、リゾット… などなど。さまざまな料理に、セットで使うことができるのです。
うまく育って一緒に収穫できてしまったら、もうイタリアンに挑戦するしかありませんよね(というより、多くの人にとって、そもそも一緒に育てるメインの目的はそこでしょうね)
たくさん摂れれば摂れるほど、イタリアンを作る機会は増えるわけですし、それによって料理の腕が上がり、レパートリーが広がる可能性もあります。
ただし、これも調理する人間のセンスや努力によるところが大きく100%とは言えないので、「?」としておきます…。
がんばれ、私。
実際にトマトとバジルを寄せ植えしてみた

育てているトマトの鉢は4つ(うち2つはミニトマト)、プランターは1つあります。
今回は初めてなので、うち1鉢にだけ、バジルを寄せ植えしてみることにしました。
植えるにあたって調べてみると、「株元に植えつけるのが良い」という説と、「少し離して植えるのが良い」という説、両方がありました。
どちらでもいいのでしょうか…。
少し迷いましたが、結局、ひとつの鉢の中で、極力離して植えることにしました。
バジルを鉢の隅っこの方にちょこちょこと植える感じです。

買ったバジルは苗の状態でしたから、トマトの鉢の土を掘り返して植えつける必要があります。
トマトは鉢の中央で育っていて、既に根を張り始めていますから、できるだけ根を傷つけたくなかったのです。
いずれにしてもそれほど大きくはない鉢ですし、上に挙げたような「水分調整効果」や「日照調整効果」は、充分得られるのではないかと思っています。
ベランダ菜園 今のところおおむね順調

手前がミニトマト、奥がカゴメの懸賞で当たった「凜々子」です。
ミニトマトは相変わらず元気がよく、どんどん背丈も伸びていきます。先週、最初の花が咲きました!
カゴメの懸賞で当たった「凜々子」は、ミニトマトほど背丈が伸びません。
ミニトマトよりは大きな実がなるはずなのですが…
でも、こちらも花が咲き始めました。
特に「凜々子」は加熱調理に向いているとのことなので、バジルと一緒に育てることで収穫後の楽しみも広がりそうです。
といっても料理が苦手な私の場合、収穫後は「楽しみ」というより「挑戦」の意味合いの方が強い日々になりそうですが…。
害虫に気をつけて、大事に育てていきたいと思います。