「奇跡のお茶」と呼ばれるルイボスティー
昨年秋にコストコで4箱セットを購入したのをきっかけに、ルイボスティーを飲むようになりました。
コストコのオーガニックルイボスティー。40パック入り×4箱で1,000円しなかったと思います。
美容に良いとか、不妊に効くとか、様々な効果があることで知られるルイボスティー。
「クセが少なく飲みやすい」と言われているのですが、正直なところ私にとっては「…?」でした。
確かに緑茶や紅茶、コーヒーのような苦みはありません。
が、ルイボスティー独特の渋みに加えて、いかにも「草ですっ!」という感じの植物臭さがあるような気がして、ルイボスティーを飲むことがイマイチ習慣になりきらないところがありました。
習慣になっていないので当然、特に実感できるほどの効果も現れておらず…。
「言うほど飲みやすくもないし、美味しくもないよなー」
実際、「コストコのルイボスティーは美味しくない!」という意見も多い模様…。色は出るけど、味はないとか。厳しい口コミも見られます。
しかし4箱で1,000円以下と、コストコのルイボスティーは圧倒的に安価であり、価格的には習慣化するにはもってこいなことは事実です!(そして、もう買ってしまったので何とかして消費したいのも事実…)
少しでも、美味しく飲む方法はないのでしょうか?
調べてみたところ、コストコの商品に限らず、ルイボスティーは煮出して飲んだ方が成分も抽出され、また美味しくなるとの情報に辿りつきました。
そこで。
ティーバックでお湯を注いで淹れた場合と、やかんで煮出した場合とで、味や香りがどのように変わってくるのかを検証してみました。
「煮出す場合」と「煮出さない場合」どちらが美味しい?
箱の注意書きを見てみると、「カップ1杯につきティーバック1個」「ティーポットなら2個」と書かれています。
飲み比べるのであれば、お湯(水)の量を揃えなければ比較になりませんので、水量はこちら(↓)のタンブラー<1杯分>で統一することにしました。
容量は350ml。ティーカップ1杯よりは、やや多めかな。
「煮出す」「煮出さない」それぞれの抽出方法
●煮出す場合
※煮出す場合は沸騰して蒸気で水分が飛んでしまうので、水量を倍の2杯(約700ml)としました。
タンブラー2杯分の水と、ティーバック1包をやかんに入れ、お湯にかけます。そして、沸騰してからも10分ほど沸かし続け、火を止めます。
(10分ほど沸かし続けた結果、湯気で水量が減りタンブラー1杯強となりました。)
●煮出さない場合
タンブラーにティーバック1包を入れ、沸騰したお湯を注ぎ、10分ほど待ちます。
それぞれの方法で淹れたお茶を、同じグラスに注ぎ、比較してみると…
煮出した方が、赤色がより濃く出た
左が、やかんで煮出した方。右が、タンブラーにお湯を注いで淹れたルイボスティーです。煮出した方が、より濃い赤色が出ているのが分かります。
位置によって色が違って見える可能性があるので、念のため左右を入れ替えてみても…
やっぱり煮出した方(右)が、濃い赤です。
煮出した方が最終的にも若干水量は多かったのにもかかわらず、煮出さずに淹れたものより濃い色になりました。
色が濃いからといって、より多くの成分が抽出されているかどうか… それは自宅では調べることができませんが、期待はできると思います。
「煮出さないルイボスティー」は、香りにクセがある
次に、香り。
そこまで際立った差は感じられなかったものの、煮出さずに淹れた方は「香り」というより「臭(にお)い」を感じました。どうも「葉っぱ臭さ」が残ってしまうようです。
この香りのせいで、「食事の時はちょっと…」と敬遠してしまう人もいるのではないでしょうか。
一方、煮出した方は、さほど香りは感じません。煮出す過程で飛んでしまうのでしょうか。
「煮出したルイボスティー」は味がまろやかで飲みやすい!
続いて、肝心の味です。
飲んでみてあまりの味の違いにビックリしたのですが、
煮出した方が、クセが少なく、格段に飲みやすくなります!
写真の通り、煮出して淹れたルイボスティーの方が色は濃く出ているにも関わらず、不思議なことに渋みもなく、味がまろやかなのです。
煮出さずに後から熱湯を注いで淹れた方は、飲んだ後に、喉の奥?鼻の奥?にクッとひっかかる感じがあります。
一種の「渋み」とも言えなくもないので、まあお茶っぽいと言えばそうなのかもしれませんが… 私は苦手です。
冷めると更に、「煮出さないルイボスティー」はクセが強くなる
更に、煮出さずに淹れた方は、冷めてくるとこの「葉っぱ臭さ」「引っかかる感じ」が強く感じられるようになります。
これは、私、アイスでは飲めないかも…。
一方、煮出して淹れたルイボスティーは、冷めても相変わらず臭みがありません。アイスでも抵抗なくいけそうです。
結論:ルイボスティーは煮出して飲むのが正解!
以上、飲み比べてみた結果、多少面倒でも煮出して淹れた方がルイボスティーは飲みやすく、美味しくなることが分かりました。
また、「コストコのルイボスティーはまずい!」といった評価に関しては、「お湯を注ぐだけでは確かにまずい」「煮出して淹れれば、結構いける」というのが私の感想です。
もし、私と同じように、コストコのルイボスィーを買ってはみたものの、味が苦手で余らせている… という方がいたら、捨ててしまう前に是非、煮出して飲んでみてください。
ちなみに効能の面から見ても、煮出した方が良いそうです。
抗酸化作用が期待できる「フラボノイド」が、お湯を注ぐだけでは抽出されないと考えられているそうで…
健康目的で飲むのであれば尚更、「煮出し」で飲むのが正解ですね!