退職すると、自分で支払いをしなければならないものが出てきます
退職すると、今までは会社が支払い手続きをしてくれていたもの諸々、自分で支払わなくてはならなくなります。
年金、国保、住民税… などなど。
私がなかなか退職の決意を固められなかった理由の一つ、また退職が決まった後もぐずぐずと心配していたのは、これらの支払いでした。
決まった収入がなくなる中、こうした支払いは大丈夫なのだろうか… と。
貯金を計算した上でしばらくは大丈夫だと分かってはいたものの、確実な収入がなくなる中で、目減りしていく貯金を見ていることに耐えられるだろうか、とか…ねちねちと心配しておりました。
でも、心配したところでお金が降ってくるわけでもないし!不毛な心配は一時中断し、手続きを進めることにしました。
とはいえ、国民年金も住民税も既に金額は決まっていますし、特に急ぐものではありません。
問題は健康保険。まだ息子も4歳と幼いうえインフルエンザの季節と来ていますから、これだけは自分で早急に手続きを進める必要があります。
国民健康保険か?任意継続か?
健康保険の被保険者が退職した場合、選択肢は次の3つとなります。
退職後の健康保険には、「健康保険任意継続」、「国民健康保険」、「ご家族の健康保険(被扶養者)」の3つの選択があります。毎月納める保険料などを比較の上、選択された健康保険にお手続ください。
出典:協会けんぽHP
さて我が家の場合、たれ蔵(夫)は自営業で国民年金&国保なので、彼の扶養に入るという選択肢はありません。
となると国民健康保険か、任意継続か。この2択になるのですが、どちらがいいのやら…。
調べてみたところ給付の内容は大差がないようです。となると、問題は保険料。払うものは、少しでも安い方がありがたいですよね。
国保には「扶養」という概念がないため、被扶養者が多いと国保では大変な金額になってしまうと聞きます。
でも私の場合、被扶養者はタロウのひとりだけ。この場合、保険料はどの程度変わってくるのでしょうか… まるで検討がつきません。
さらに、国保の保険料は市区町村によっても違うそうです。計算式も複雑で、自分ではできそうにありません(算数苦手)。
そこで、区役所に行って聞いてみることにしました。
任意継続の保険料の方が安くなりそう
任意継続した場合の保険料については、自分で簡単に確認することができます。
退職時の給与明細を見て、健康保険料として控除されている分の倍額です(在籍中は、会社が半分保険料を払ってくれているので)。
倍額となると…うーん… 結構高いなぁ。
続いて、国保の保険料を確認してもらうため区役所へ。
2015年、2016年の源泉徴収票を持って、国保年金課を訪ねました(今年3月分までは2015年の所得、4月以降は2016年の所得が基準になるため、2年分の所得が分かる資料が必要です)。
なお、こうした相談(国保or任意継続の検討)は一般的なようで、窓口でも快く受けてくれました。
ちなみに、国民健康保険は世帯単位で保険料がかかってきますので、本来ならばたれ蔵の収入も計算に入れなければ、正確な保険料は試算できません。
が、その準備ができていなかったので、ひとまず私自身の所得だけの場合でどうなるか、計算してもらうことにしたのです。
その結果、私の所得だけで、
①H29.2~3月分:任意継続よりも国保の方が4,000円/月ほど安い
②H29.4~H30.3月分:任意継続と国保で月額はほぼ同じ
という試算となりました。(私と息子、2人が加入した場合の月額を比較)
平成29年年の4月からは料率が変わるため、正確には分からないが、窓口の担当者いわく「今より安くなることはない」とのこと。
加えて、ここにたれ蔵の所得が加わることを伝えると、「あ~!それでしたら、国保の方が高くなっちゃうと思います」と、いう回答でした。
退職後20日以内に手続きをしなければならない
夫の所得を計算し、今後の収入を試算し(現時点ではかなり難しいけれど)、じっくり検討すれば、より合理的な判断ができたのかもしれません。
というのも、任意継続については2年間保険料が変わらないのに対し、国民健康保険は前年の所得を元に計算されます。
ですから、もし今年一年の間、たれ蔵も私も大して稼がないようであれば、平成30年の4月以降、「国保の方が安かった…」となってしまう可能性は大いにあるのです。
が、そもそもそんなこと(2人揃って大して稼がないなんていうこと)は、まずありえないハズ、と考えました。
少なくとも、今のたれ蔵の仕事がそのまま1年続くだけでも、昨年の私の収入とほぼ同じくらいにはなるはずです(多分)。3ヶ月毎の契約更新なので、確実ではありませんが。
またそれ以外の仕事も受注するべく、動いているようです。
加えて、私もどの程度稼げるかは分かりませんが、無収入になるつもりはないので。…となると、国保にした場合、2年目の保険料が任意継続より高額になる可能性の方が高いとも考えられます。
というより、そうなるように頑張らなきゃいけないよね私達…。
さらに、任意継続に申し込むにはタイムリミットがあります。
資格喪失日から「20日以内」に申請すること。(20日目が営業日でない場合は翌営業日まで)
出典:協会けんぽHP
じっくり検討する時間があるのなら、たれ蔵の次の契約更新を見届けてからの手続きでも良かったのですが、そうもいきません。資格喪失から20日を過ぎると、その時点で加入できなくなってしまうのです。
上記のとおり、区役所に問い合わせた結果「おそらく国保の方が高い」という結論が出ましたので、その時点で任意継続に加入することに決めてしまいました。
あとは「任意継続にしておいて良かった~」と思えるように(=国保の保険料の方が高くなってしまうように)、今年1年、頑張って稼ぐだけです。
※逆に我が家のように「稼ぐぞ!」という気合だけではなく、収入の見通しがつく方は、目先の保険料だけでなく2年間の総額で保険料を比較検討してみてください。…というか、それがフツウですし本当は私たちもそうあるべきなのですが…
ちなみに、任意継続は「国保に加入するから」「家族の扶養に入るから」といった理由では脱退できません。基本的には就職するか、2年が経過するまで、一律の保険料を納めることが前提とされています。
が…(正直グレーだとは思いますが)、保険料を期日までに納付しないことにより、任意継続の資格を喪失することは可能です。
ですから最悪の最悪、たれ蔵も私も全然稼げずに生活に困窮するようなことになったら… その時はこの手を使うしかないかな、と思っています。