紹介予定派遣ってどう?実際に正社員になった私が感じたメリット・デメリット

紹介予定派遣ってどう?実際に正社員になった私が感じたメリット・デメリット

前職を3ヶ月で退職し転職活動に大きな不安を抱えていた私は、次の就職に紹介予定派遣を利用することにしました。結果的に、派遣社員を経て正社員になることはできたのですが… 私が紹介予定派遣を利用した経緯と、そのメリット・デメリットをまとめてみました。

 

 

私が紹介予定派遣を選んだ理由

布団を膝にかけ頭を抱える女性

一人で面接に行く気力がなかった

はじめての転職先で、最悪なモラハラ上司に遭遇(モラハラ上司に耐えられず、はじめての転職先をわずか3ヶ月で退職した話

その会社を辞めることに迷いはなかったものの、次の仕事をどうするかは、前回の転職時よりもさらに大きな問題でした。一歳の子どもがいて時間の自由がききにくいというハンデに加えて、転職後3ヶ月での短期離職、というマイナスポイントまでついてしまったのです。転職活動は難航することが予想されました。

 

何より問題だったのは、自分の精神状態です。

私は転職後の2ヶ月で相当参っていて、やりたい仕事などなく、自分に自信も持てなければ、普通に他人と話すことすら苦痛になっていました。何を言っても否定される、という環境に数ヶ月いると、喋れなくなります。

そんなボロボロな状態で、難航する転職活動に耐えられるとはとても思えません。ひとりで面接に行き、自分をアピールして、売り込む… そんな転職活動ではごくごく当たり前のことが、当時の私にはとても不可能な芸当に思えたのです。

 

できれば正社員になりたい

さらに、私が仕事を休む経済的余裕は、残念ながら我が家にはありませんでした。夫の仕事についてはまたいつか書きたいと思いますが、会社員ではありません。そのため、収入が安定していなかったのです。

前回、転職を決めた時には「お金ではなく、キャリア」と張り切っていたのに、この時の私には「キャリア」だなんて言っている余裕はなく、とにかく早く収入を得ることが最優先事項でした。

だったら手っ取り早く派遣やパート・アルバイトで、という手もあるわけですが、私はできれば正社員になりたかった。安定性、という点においては、正社員に勝るものはないと考えていましたし、それまでずっと正社員として働いていたため、それ以外の雇用形態を不安に思う気持ちもありました。

 

通常の派遣だと、派遣期間が終わってしまえば契約終了となってしまいます。

紹介予定派遣であれば、正社員(または契約社員)での直接雇用が前提です。派遣期間中に会社からNGが出なければ、期間終了後は社員になることができます。

この点が、正社員にこだわる私には魅力的に映りました。

 

実際に働いてから判断できる

逆に、会社からNGを出されなくても、自分の方が「ここでは働けない」と判断することも充分有り得ます。

モラハラ上司から逃げるようにして前の職場を辞めた私は、その二の舞になることを恐れていました。前職のモラハラ上司にしても、入社後2~3日の間はにこやかでとても親切な人物に見えたものです… 要は一度や二度の面接で、見極められるわけがないのです。結局、会社なんて働いてみなければ実態は分かりません。

この点においても、紹介予定派遣は私にとって良いシステムのように思われました。最初の数ヶ月は派遣社員として働き、こちらが無理だと判断したら、派遣期間の終了と同時に契約も終了にしてもらえばいいのですから。

もし仮に正式採用に至らなかったとしても、正社員として就職した上で退職をするよりエネルギーも要らないし、「履歴書の汚点」にもなりにくいような気がしました。

 

 

私が思う紹介予定派遣のメリット・デメリット

そんなわけで、退職が決まってからの数週間の内に私は何社かの派遣会社に登録。紹介予定派遣の案件を選んでエントリーしていました。

パソコンに向かう女性、キーボードに置かれた手元

運よくそのうち一つの派遣会社を通じて、すぐに今の会社に紹介してもらうことができました。そして6ヶ月間は派遣として働き、その後正社員となりました。

実際に紹介予定派遣を利用してみて感じたメリット・デメリットを書いてみます。

 

メリット①: 面接が心強い

紹介予定派遣の場合、事前面接があります。派遣会社の営業担当が、同行してくれるケースが多いと思います。私の場合もそうでした。

「営業が面接に同行してくれること」… これがメリットになるかどうかは人によりますが、当時の私にとっては間違いなく、強力なメリットでした。というのも、モラハラ上司から命からがら逃げてきた直後で、人と話すのが苦痛になってしまっているような状態だったからです。

面接という緊張度の高い場所に、<味方>が一人同席してくれるというのはそれだけでとても心強く感じられました。そのためボロボロ・ヨレヨレの精神状態とは裏腹に、落ち着いて話すことができたと思います。

 

メリット②:派遣(試用)期間で吟味できる

紹介予定派遣は、直接雇用を前提とした制度ではあるものの、派遣期間で合わないと分かった場合には入社はせず、派遣終了という形をとることができます。

企業側が採用しないこともありますし、労働者の側が「やはり合わない」と入社しないケースもあります。試用期間を設定することで、入社後のミスマッチを防ぐ働きをしているともいえます。

私自身、仕事内容への不安もありましたが、それ以上に怖かったのは人間関係です。もし、入社した先に前職のモラハラ上司のようなおかしな人間がいたら…? 直近で経験があっただけに、用心せずにはいられませんでした。

紹介予定派遣であれば、実際に働いてみて、働き続けることができるかどうかを見極めてから入社を決めることが可能です。

※後述の「デメリット」でも挙げている通り、実際には労働者側から「派遣期間で終了に」と申し出るのは、思っていたほど簡単ではないと感じました。しかしそれはあくまで心理的な問題であって、システム的には派遣期間で終了しても問題はありません。

 

メリット③:派遣期間で終了しても履歴書に「契約満了」と書ける

正社員として転職・入社した場合、数ヶ月で「やっぱり合わない」と思って辞めてしまうと、履歴書には「自己都合により退職」と書く以外になくなります。

そして数ヶ月での退職は、やはり採用側にとって印象の良いものではありません… 私も自分の経験を通じて、今でこそ「そういうこともある」と考えられるようになりましたが、転職市場において短期離職が敬遠されがちなことに変わりはないでしょう。

気にする人は気にする、印象の問題。紹介予定派遣であれば、派遣期間終了後に社員にならなかったとしても、履歴書には「契約満了につき退職」と書くことができます。短期間しか勤めていないという事実は同じでも、印象はだいぶ違います。

 

「これ以上、履歴書に汚点を残したくない」そう思っていた私にとって、この点は大きなメリットでした。実際には派遣期間終了後に正社員となったので、履歴書に「契約満了につき退職」と書くことはなかったのですが。

 

デメリット:派遣期間で終了にするのも簡単ではない

デメリットもありました。

紹介予定派遣は、合わないと感じたら派遣期間で終了にできる… システム上は、確かにそうです。しかし実際には、派遣期間で終了にするのもなかなか勇気が要るものだということが、経験してみて分かりました。

私の場合、当初「派遣期間は1ヶ月」と派遣会社の営業担当から聞いていました。しかし事前面接の直前になって、派遣期間が「6ヶ月」に変更されてしまったのです。

(派遣会社からは「派遣先の社長が慎重に見極めたいと言っているから」と言われたのですが、正式採用後に社員から聞いたところ、社長はそんなことは言っていなかったとのこと。単に、派遣会社ができるだけ長期に渡って利益をとりたかっただけだったようです)

悩むスーツの女性の人形

裏事情はともかく、私の派遣(試用)期間は6ヶ月間でした。

それだけ長く勤めてしまうと、雇用形態はどうであれ、気持ち的にはその会社に根をおろしてしまいます。派遣先の会社は残念ながら「ぜひ入社したい」と思うような魅力的な場所ではなく、「どうにか我慢ができる」というレベルでした。それでも半年も働いてしまうと、改めて転職活動をするのが非常に億劫になります。

人間関係もできてくるためそれが足かせとなり、派遣期間で終了にしたい、とはなかなか言えなくなります。

 

何より半年も働いた上で契約終了にしてしまったら、その時間は全て無駄になってしまう… そう感じてしまったため、私は派遣先で正社員として入社することを決めてしまいました。

 

実際に「派遣期間で契約終了にする」という決断は、思っていたほど簡単ではありませんでした。

これは派遣(試用)期間が長過ぎたことがひとつの要因だったと思います。仮に派遣期間が1、2ヶ月であったなら、見極めの期間として機能したのかもしれない… とも思いますが、どうなのでしょうね。

 

まとめ

私の場合、試用期間の半年の間にイヤなこともたくさんあって、その会社が親族だらけの同族会社だったことも判明し、会社のことはすっかり嫌いになってしまいました!

ただ派遣期間が終了するころには、既に半年もの時間をその会社で働くことに費やしており、今更イチから就職活動をする気にはとてもなれませんでした。そのため「もうここでいいや…」と半ば諦めたような気分で入社を決断しました。金銭的な事情で選り好みはしていられなかった、というのもあります。

 

紹介予定派遣は、上手に利用できればミスマッチのリスクを軽減できるよいシステムだと思います。

ただ、より自分に合う職場を積極的に探したいという目的の場合には、フットワーク軽く次を試せるように、派遣期間が長すぎる案件は要注意だと感じました。個人的には、1~3ヶ月程度の派遣期間が妥当なのではないかと思います。

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