モラハラ上司に耐えられず、はじめての転職先をわずか3ヶ月で退職した話

モラハラ上司に耐えられず、はじめての転職先をわずか3ヶ月で退職した話

初めて転職した会社で、最悪のモラハラ上司に遭遇しました。コロコロ変わる指示に振り回され、無視され、人格や能力を否定され…。結局、3ヶ月で退職。悪夢のような、当時の記憶を綴ります

 

31歳、はじめての転職、転落のはじまり

31歳の春、私は初めての転職を試みました。育休から復帰して、半年が経過した頃のことでした。

海辺を歩く一匹の猫

新卒で入った会社では、入社から10年目を迎えていました。

元々、いつか転職したいという思いがありました。私はずっと採用関連の仕事をしていたので、その経験を活かしつつ、人事として総合的なキャリアアップを! と考えていたのです。

待遇面での不満はなかったものの、業種自体が自分の興味関心からはかけ離れていて、どうしても、この先長く勤め続けるんだという決心ができずにいました。

 

復職後、約半年での転職… タイミングとしては無謀すぎるだろうか、と悩みもしました。育休の間、私の椅子を空けて待っていてくれた職場に申し訳ないという気持ちもありました。でも、当時はちょうど売り手市場に傾き始めた頃で求人が増えており、今を時期を逃してしまったらこの先いつ転職できるか分からない、と焦る気持ちがあったのです。

年齢も、31歳。「育児がひと段落してから」なんて言っていたら、私はいくつになってしまうんだろう?

 

悩んだところで転職先が見つからなければ、今の会社に勤め続けるしかないわけだし、動くだけ動いてみればいいじゃないか。そう考えた私は転職エージェントと会い、条件の合いそうな会社に片っ端から応募をかけました。

すると、一ヶ月ほどであるベンチャーから内定の通知があったのです。

 

望んでいたキャリアを手に入れた!そう思った

青空に突き上げたこぶし

 

業種は全く異なるものの、職種は人事

採用をはじめ、給与計算、労務管理、人事制度の構築など、全般を任せたいとのことでした。これぞ、まさに私が希望するキャリアです。

私は、採用業務以外はほとんど経験がありませんでした。しかし転職先はさほど規模の大きい会社ではなかったため(立ち上げ後間もないベンチャー企業でした)、勉強しながらでも間に合うと判断されたのかもしれません。

 

とにかく私は、希望の会社からの内定を得ました。ここで、人事としての経験を積みたいと思いました。

 

先方からは「なるべく早く来て欲しい」と言われたため、現職の会社との退職日も最短で交渉。

ちょうどボーナス支給の前月でもあったので、当時の上司は「どうせなら、来月まで在籍したら?」と言ってくれました。でも、「有り難いけれど…」と断りました。

 

私にとって、目の前のお金は問題ではなかったのです。

自分が望むキャリアを積めるチャンスは今しかない。お金は後からついてくる。そんな感覚でした。

引継ぎがギリギリまでかかったので、有給もほとんど消化せず、退職の日を迎えました。

 

でも、喜び勇んで転職した先を、私は3ヶ月足らずで辞めることになります。

 

原因は、直属の上司でした。

 

直属の上司からのモラハラに耐えられず、キャリアアップ転職のはずが、まさかの短期離職に終わってしまったのです。

私が「モラハラ」という言葉に辿り着いたのはだいぶ後になってからのことでしたが、でも確かに、その上司の言動は「モラハラ」以外の何ものでもなかったと思います。

 

コロコロ変わる指示、繰り返される人格否定、無視…

その上司はまず、指示がコロコロ変わる人でした。

それも、「昨日と今日」の指示が違うどころではなく、「さっきと今」の指示が180°違う、というレベル。

 

指示されたことをやっていると、「何やってるの」、「そんなことは後でいい」と怒られる。それが毎日のことで、私は何をするにもおっかなびっくりになっていきました。

 

その上司は、どんな小さなことでも全て自分に確認するように、と私に言いました。にもかかわらず、私が話しかけても聞こえないフリ。また質問されることをひどく嫌い、小さなことでも確認すると、すぐヒステリックになる人でした。

 

私がやった仕事に対しては、重箱の隅をつつくように細かいところまで指摘をしてくるのですが、本人の指示はおそろしく抽象的でした。

解釈の違いから大事故になっては困ると思い、詳しく確認しようとすると、怒り出してしまう…

 

「そんなことは今はどうでもいいでしょう!」

「ぐる子さんが勉強してないから分からないだけでしょう!」

 

今思えば、立ち上げたばかりの会社で、彼自身もどうしていいのか分からなかったのかもしれません。

大手企業出身で、基本的なしくみはおそらく整っていたであろう環境で仕事をしてきた人だったからです。しかも、超・高学歴なこともあり、プライドが恐ろしく高かった。私に対して「分からない」とは、口が裂けても言えなかったのだと思います。

 

他の社員に対しても、必要な情報を伝えずにわざと困らせたり、勝手に労働条件や待遇を変更したりする(もちろん、社員にとって不利なように)という、とんでもない人でした。

しかもそうしたことを、自分が言った・やったという証拠は残さず、私を使ってやろうとするのだから最悪です。

 

前職で何があったのかは知りませんが、社員のことは「会社の金を食い潰す奴ら」としか思っておらず、敵視していたようです。

その思い込みの強さは、傍から見ていても病的なほど。でも、私はそんな“嫌がらせ”としか思えないような工作の片棒を担ぐ気には、どうしてもなれませんでした。

 

さらに、時間外や休みの日であっても、自分が思い立った時間にはしつこく連絡を入れてくる… 深夜でも、朝5時台でも。夜中に上司からのLINEを受けて震えあがったことも、一度や二度ではありません。私生活まで支配されていくようでゾッとしました。

しかもその内容は全く急を要するものではなく、ほとんどが特定の社員の悪口か、そうでなければ、私の過去の行動に対する指摘でした。

 

他にも常識的に考えたらおかしなことが山ほどありましたが、書き切れないのでこのくらいにしておきます。

 

2ヶ月で我慢の限界が。3ヶ月足らずで退職

こめかみに手を当てる女性

無視され否定され振り回される生活に、私の精神はじわじわ蝕まれていきました。そして2ヶ月ほどで、我慢の限界がきました。これ以上勤め続けることは不可能と判断、私は社長に相談して、退職を願い出たのです。

(人事に相談するのが普通ですが、人事は私、そしてこのモラハラ上司こそが人事部長のようものだったので… 社長に相談する他ありませんでした)

 

何も退職しなくても、話し合い、改善を願い出ることもできるんじゃないか。

もし、私が当事者でなかったら、そう考えたかもしれません。私が誰かから相談されたら、そう答えると思います。社長も私に、そう言いました。

 

でも私には、<絶対に無理だ>という、残念な確信がありました。

モラハラをする相手に、話し合いなんて通用しない。心理的にも物理的にも距離を置き、関係を断つしかない。

 

もし、その会社の規模がもう少し大きくて、私が働ける場所が他にあったら、部署異動を願い出ることもできたかもしれません。でも当時のその会社の規模では、採用しか経験のない私に、他に居場所はないと分かっていました。

結局、私は入社から3ヶ月弱でその会社を退職することになりました。

 

退職が決まった途端、モラハラはなくなった

 

私の退職を最も渋ったのは、当のモラハラ上司でした。

2ヶ月の間に、私はモラハラ上司からの嫌がらせを受ける傍らかなり仕事もしていたので、いなくなると不便だったのでしょう。あれこれと文句を投げつけられ、何とか退職を思いとどまるように言われましたが、「もう社長にも承諾を得ているから」で通しました。

最終的には上司も渋々承諾しました。

 

退職が決まって以降、私への攻撃はほとんどなくなりました。あと1ヶ月で辞める人間をイジメたところで面白くないと思ったのでしょう。

 

話しかけて、無視されることもなくなりました。

何か確認すれば許可が出ることがほとんどで、滞っていた仕事がどんどん進むようになりました。

最初からこんなふうに仕事をしたかった。そう思いました。

 

私自身は仕事のやり方を変えたわけではないので、やはりただの嫌がらせで許可を出さなかっただけだったんだ… そう考えると腹も立ちましたが、辞めると決まればもうどうでも良いことです。

 

ただ、案の定矛先が変わっただけのことで、上司は代わりに別の社員に対して非常識な発言を繰り返したり、支離滅裂な指示を出して混乱させたりするようになりました。時間外に私に来ていたしつこい連絡は、他の女の子に行ったようです。

自分が直接攻撃されなくなることで、いくらか思考は冷静にはなります。それでもすぐ目の前で上司から部下に対するいじめが繰り広げられている、というのは大きなストレスでした。

自分のことすら解決できなかった私が、目の前で嫌がらせを受けている他の社員を助けられるわけもなく… 結局、見てみぬふり。自分も同じ。そのことも、重く心にのしかかっていました。

 

つくづく、辞めることにして正解だったと思いました。

 

辞めていいし、逃げていい

せっかく望むキャリアを手に入れたと思ったのに… すごく悔しかったです。でも、そんな環境で働き続けることは自分にとって害悪でしかありません。

当時はもう敗北感いっぱいで退職を決めたのですが、いま思えば、もっとサッサと辞めるべきでした。

額の向こうに見える青空と白い雲

どんなに金銭的な条件が良くても、自分が望んだキャリアであったとしても、そんなもの、心身の健康を犠牲にしてまで守るほどの価値はありません。3ヶ月もの間、何を我慢していたのだろう、バカバカしいとさえ思います。

 

身体や心を壊すくらいなら、すぐにでも辞めるべき。

辞めた後のこと? そんなの、辞めた後に考えましょう。今後の見通しを立てた上で、リスクのない状態で退職するなんて、モラハラを受けながらでは不可能だからです。

 

今なら、そう断言できます。

 

【関連記事】

モラハラ上司の言動を記録して退職時に社長にメールした話

仕事のことカテゴリの最新記事