医療費控除をしていなかった、4年前の出産費用
今年3月。延び延びになっていた4年前の医療費控除をようやく申告しました。先月末に還付金が無事振り込まれたので、今日はそのことについて書いてみたいと思います。
私が息子を出産したのは2012年の冬。
妊婦健診と分娩・入院費用などを合わせて、約20万円の自己負担があったので、医療費控除の申請ができるはずでした。
本来であれば、育休中だった2013年2月~3月にかけて手続をすべきだったのですが… 私、行かなかったんですよね。
2月といったら外は寒いし、インフルエンザも流行ってるし。その時点で息子は生後3ヶ月。連れて出るだけでも大変なのに、加えて煩雑な手続きをするなんて、気が重い。税務署は混んでいて、時間がかかるに決まってるし。
と、グズグズと悩んでいるうちに確定申告の時期が終わってしまいました。
「過去5年分は遡って申告できる」ということは何となく見聞きして知っていたので、「また来年すればいいや」と先延ばしに。でも結局、一昨年も、去年も、同じような理由で確定申告には行きませんでした。「有休取れないし…」とかいって。
そしてようやく今年3月、重い腰を上げて確定申告をすることにしたのです。
が。重い腰を上げるほどのこともなく、私の確定申告はアッサリと、ほとんど自宅で完結してしまったのでした。
税務署に行かなくても、e-TAXでなくても自宅で確定申告はできる
私、知らなかったのです…。
確定申告をするには、必ず税務署に行かなければならないと思っていました。税務署は平日しか空いていないから…と、今年はそのために有休まで申請していたのです。
恥ずかしながら、ネットで申告書類を作成するには、e-TAX(国税電子申告・納税システム)がなければならないと思ってました。
でも、これは勘違いでした。
e-TAXとは、オンラインで申告作業を完結できるシステムです。事前準備と「ICカードリーダライタ」という機器の購入・設定が必要なので、難しそうで何となく敬遠していました。
でも、e-TAXがなくてもネット上で申告書類を作成し、プリントアウト→郵送することで、確定申告は可能だったのです!
国税庁のHPから確定申告特集を見ると、確かに「パソコンで申告書等を作成される方」の文字がでかでかと…。
ちなみにこの件は、たれ蔵が「今週、確定申告に行くんスよ」と仕事で知り合った社労士さんに話したところ、
「えッ…めちゃめちゃ混んでるから行かない方がいいですよ。国税庁のHPで書類作れますよ。e-TAXなくても」
と、教えてくれたことにより初めて知った話です。
確定申告に必要な書類・モノは?
というわけで、今年の確定申告時期を逃してしまったお母さんも、安心してください!
5年分は遡って申告できますし、税務署に行かなくても、e-TAXを利用しなくても、自宅で書類を作ることができます。
ただ、実際の申告の時期まで期間が空いてしまうので、以下の資料はきちんととっておくことは忘れずに。
①各種領収書
医療費の支出を証明するために必要で、申告書類に添付して郵送することになります。下記のようなものは出産関連の支出として認められますので、くれぐれも領収書は捨てずに、まとめて取っておくようにしましょう。
・妊婦健診費
・入院費・分娩費
・通院時の電車代やバス代
・陣痛が始まった時のタクシー代
・助産師による分娩の介助料
・電車やバスの移動が困難な場合のタクシー代
・入院中に病院で支給される食事代
・診療、治療費
・処方箋代
・治療のための市販薬代
・医師の指示による差額ベッド代
・不妊症の治療費や人口授精の費用
出典:妊娠・出産費用と医療費控除(確定申告)の重要ポイントまとめ
「陣痛タクシー」を利用した分も、申告できたのかー… とっておけばよかった。
その他、同一世帯の家族の医療費も合算することができますので、出産関連以外の領収書も一緒にまとめておくようにしましょう。
ちなみに今回私は4年前の医療費控除をしたわけなのですが、病院の領収書などは感熱紙だったため、数字が消えかけて見えにくくなっているものもありました。
領収書の数字の読み取りに苦労しないためにも、あまり何年も間をあけずに早めに申告することをお勧めします;
②給与所得の源泉徴収票(会社員の人)
申告する該当年の源泉徴収票が必要です(平成27年分の申告をするなら、平成27年分の源泉徴収票)。
これも、金額入力の際に必要なのと、最終的には添付書類として郵送することになりますので、必ず取っておきましょう。
③その他、申告時に必要なもの
添付資料ではありませんが、以下のものは準備しておきましょう。
(1)下記環境のパソコン
国税庁のHPより。上記環境のパソコンが必要になります。
(2)プリンタ
パソコンで書類を作成した後、PDF化して印刷する、という流れになりますので、あれば便利です。
ただ、プリンタがなくても完成した書類のPDFファイルを保存できるので、会社(…許される雰囲気であれば)やネットカフェで印刷することもできますので、必須ではありません。
(3)マイナンバー
平成28年度分の申告(平成29年に申告する分)からは、マイナンバーが必要になります。過去分を遡って申告する際にも必要なのか?については、明確な情報を探し出すことができなかったのですが・・
必要になる可能性も高いと思いますので、準備しておきましょう。
郵送から2ヶ月ほどで振り込まれた
参考までに、申告書を郵送してから振り込まれるまでの期間を書いておきます。
- 書類投函日…3月10日
- 「国税還付金振込通知書」が届いた日…4月上旬
- 還付金振込日…4月27日
「国税還付金振込通知書」というのは、税務署から届くハガキです。
ハガキに記載の「手続開始年月日」には、”H28.4.26”とあり、そのすぐ翌日27日には振り込まれました。
金¥5,000.-
投函から振込まで、約2ヶ月でした。