「質問すると怒られる」という理不尽について。なぜ彼らはキレるのか

「質問すると怒られる」という理不尽について。なぜ彼らはキレるのか

分からないから聞いているのに、聞くと怒る人。いますよね。聞かなければ仕事が進まないのに、確認すると怒り出す… 一体なぜ? 彼らが「質問すると怒る理由」を考察してみます。

 

質問するとキレる人たち

今日も、また。

仕事で確認したいことがあり、担当の営業に電話をかけたら、キレ気味の返答があり…。

どっと疲れました。

 

前職、現職ともに高圧的な人の下についてしまい、しんどい毎日であることは以前にも書きました。

前職の上司、現職で私がサポートしている営業。この二人に共通しているのは、質問するとキレる、という点です。

これは仕事をする上で、私が一番困っている点でもあります。もうすぐ2年、私は「質問するとキレられる」という環境下にいるわけです。

 

転職した直後は特に、「自分の質問のしかたが悪いのだろうか」と悩み、余計に辛くなっていました。何しろ「2回連続」ですから、やはり自分に原因があるのではないかと思い、よくよく自分の行動を振り返ってみたのです。

 

怒られるようなことは訊いていないのに

泣きそうな顔で耳を塞ぐ女性

確かに、入社当初はあまり要領を得ないこと(彼らにしてみたら)を聞いていたことも、あったかもしれません。右も左も分からない状態でしたから。

それでも私が彼らに訊いていたのは、一般常識や「普通に考えれば分かること」ではなかったと思います。明文化されていない社内ルールや慣習、その他彼らしか知り得ないことについて、確認していただけです。それを知らないことで、何らかのトラブルに繋がってしまっては困ると思ったので。

 

記憶力はいい方なので、同じことを何度も聞いたりはしません。「いちいち聞かなくてもいいこと」「ちょっと調べれば分かること」を聞いたり、緊急な場合を除いては「今聞く?」というようなタイミングで聞いたりもしていないつもりです。

もっともっと新人の頃―― 本当に社会人になりたての頃は、自分で調べるべきことを聞いて怒られたり、訊くタイミングが悪くて上司をイライラさせてしまったことも確かにありましたが、その後10年ほどの社会人生活の中で学びました。転職先でも、その辺にはかなり気を遣っていたつもりです。

 

また、もし私の質問のしかたが悪いのであれば、他の上司や同僚も同じようにキレるか、苛々する様子を見せるはず。

でも社内の他の人たちは、至って普通に答えてくれます。普通に、会話になるのです。

 

「ああ、それは○○だよ」
「分かりました。ありがとうございます」

 

しかし、前職の上司とも、現在私が苦手としている営業とも、こうした穏やかなやりとりは成り立ちません。

私が質問するとほぼ確実に苛立って、声を荒げるのですから… 毎回毎回、非常にしんどい。

 

「質問すると怒り出す」その理由は?

それにしても「質問するとキレる」人というのは、なぜこちらが質問したことに答えてくれないのでしょうか。まさか本人たちに聞くわけにもいきませんので(怒鳴られちゃう)、私が横で観察していて思うことを書いてみます。

 

プライドが高い

彼らは質問をされると、「自分が責められている」と感じるようです。私が質問をするとサッと顔色が変わることが多いのですが、なんというか、それが私には「警戒心剥き出し」の表情に見えるのです。

質問されると、攻撃されていると感じる。だから反撃するために、大きな声を出している。特に前職の上司などは超・高学歴&華々しい職歴を持つ人で、私の質問に対して自分が答えられない時ほど、激昂していたように思います。

こちらとしては、ただ不明な点をハッキリさせて、自分の仕事を先へ進めたいだけです。責める意図など毛頭ありません。

 

でも彼らにとっては「質問」=「自分への攻撃」になっちゃうみたいですね。

 

キャパが小さい

質問に対してキレている、というよりは、ほとんど一日中気がたっている状態にあるとも考えられます。そういえば彼らが機嫌よく仕事をしているところなど、ほとんど見たことがありません。朝から晩までストレスに晒され、常にはけ口を探しているのかもしれません。

でも常にイライラしていること自体、キャパの小ささの現れではないでしょうか。

 

自分より立場が下の人間が話しかけてきたタイミングで、すかさず八つ当たりをしている。そんなふうに感じることもしょっちゅうです。

うーん… いい迷惑です。

 

精神的に幼い

彼らは相手が、自分のことを瞬時に理解して当然だと思っているフシがあります。

おそらく幼い頃から、親がなんでも先回りしてやってくれちゃうような環境で育ったのではないかと思います(ちょっと意地悪すぎる解釈でしょうか? )

でも、だから一言「注文書」といえば、私が何をいくつ、単価いくらでどこへ注文すべきか分かって当然だと思っている。そんなの知るかいな!

商品だって山ほどあるし、取引先だってひとつふたつじゃないんですから。説明されない限り私は知るわけがないから当然聞きますし、たとえ予想がついたとしても、間違っては困るので必ず確認します。

すると、

 

「だからぁ!」

 

イライラして大きな声を出し始めるのです。

 

ちなみに質問するとキレるタイプは、この「だから」という言葉を多用します。ただ大抵そのあとに続く内容は、こちらは初めて聞く内容ばかり…

このことが、「俺がいちいち説明しなくてもオマエは分かって当然」だと思っている、何よりの証拠でしょう。

いやいやいやいや、私はエスパーじゃないので…。

 

説明能力が低い

質問すると怒り出すのは、上手く説明ができないからかもしれません。

これまでの経験上、説明が上手な人、好きな人は、こちらが確認したからと言ってキレる、ということはありませんでした。

しかし、質問すると怒り出すタイプの人たちは、質問される=説明を求められる=苦手なことを要求されている、と思うからキレるのではないでしょうか。

 

現に彼らの説明は、圧倒的に情報が足りない上、言葉の間違いも多く、聞いていても何だかよく分からないのです。

文章もうまく書けないらしく、私が確認のメールを送ると(営業はほとんど社内にいないので)、電話が掛かってきちゃうのです。こちらとしては「言った、言わない」にならないためにも、メールで返信して欲しいのですが…

 

説明がヘタ。或いは、他人に説明できるほど、彼ら自身も仕事をよく分かっていないのかもしれません。経験上、業務をよく理解している人ほど説明が好きで(もちろん上手で)、丁寧に教えてくれます。

自分も実は業務をよく分かっていない、でも分からないなんて言えない ⇒ キレるしかねぇ!… と、そんな感じなんじゃないでしょうか。

 

想像力が欠如している

彼らは、相手の立場に立って考えるということが、基本的にできません。

今の会社の営業を例に挙げるなら、営業担当と営業事務との間の環境の違い、情報量の違いに考えが及ばないのです。

 

営業自身は、社外でお客さんと直接話をしており、商品の価格や納品先、納期のことも、分かっているでしょう。当然です。

一方、私は営業事務として社内にいて、営業が誰とどんな話をしているかは知りません。また、彼の仕事だけを、専属でやっているわけもありません。

営業は、メールのCc:にもほとんど私を入れてくれないので、今どんな話がどこまで進んでいるのか…私には知る術がありません。

 

でも彼は、自分と相手には、「圧倒的に情報量の差がある」ということを理解できないらしいのです。

だから説明しなくても、あるいはちょっと説明しただけで瞬時に理解ができないと腹が立つ、ということのようですが…

 

想像力に欠け過ぎています。

 

私が思うに、彼らが「キレる」理由はこんなところでしょうか。

 

理不尽な扱いには反撃すべきだった

ここから下は、退職後に書いています。

2年半営業事務として勤めましたが、最終的にはこの職種が向いていないと感じたことと、社内の人間関係(特に上述の営業担当との関係)に疲れ果ててしまい、辞めることに決めました。

 

当時は「質問すると怒られる」という状態について、自分は悪くないと思っていました。でも今振り返ってみると、やっぱり私にも問題があったんだろうと思います。

私が反省すべき点。それは、質問の仕方や訊くタイミングがどうこうという話ではなくて、自分が彼らにとって「理不尽にキレてもいい相手」になってしまっている(要は、雑に扱っても構わない相手と見なされている)、そのことに気づいていたにも関わらず、反撃しなかったことです。

 

組織で仕事をしている以上、自分に不明なことは聞く他ありませんよね。特に自分に決定権がなく、誰かのサポートをしているのであれば尚更、指示の内容をきちんと理解できるまで確認するしかありません。

上にも書いたような、「調べれば分かることは聞かない」「何度も同じことを聞かない」「変なタイミングで聞かない」といった基本的なことに気をつけていて、それでもやっぱりキレられてしまうなら、もうどうしようもない。「聞き方」に関しては、それ以上気をつけようがありません。

 

それでも当時の私は何とか彼らの怒りを回避しようと、できる限り相手の機嫌の良さそうなタイミングを狙って聞くとか、別の報告事項と織り交ぜてさりげなく確認するとか、色々悪あがきをしていました。小細工ですよね。でも、結果的にそうした私の行動は、彼らの横暴さを助長することになってしまったのだと思います。

 

今なら、ハッキリと分かります。

私がすべきだったのは、理不尽な状況に甘んじることなく、毅然とした態度で彼らに自分の意思を伝えることでした。相手の機嫌を損ねないように気を遣うのではなくて、筋の通った反撃をすることで「怒られない自分」になるべきでした。邪険に扱っていい人間ではない、ということを、相手に示す必要があったのだと思います。

そのことから逃げ続けた結果、覆しようのない上下関係を定着させてしまい、退職までずっと「何を言っても怒らない大人しいヤツ」として振る舞うことになってしまったのです。

 

「質問すると怒られる」というのは、どう考えても理不尽な話。理不尽なことには、やっぱり反撃しないとダメですね!

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