ぐるぐるデイズ

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まもなく公開「パージ:大統領令」!というわけで前作までの感想を書く

      2017/04/17

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1年に1度、殺人を含むすべての犯罪が合法化される夜(パージ)。この間、すべての警察・消防署・医療サービスが停止される。

この「パージ法」の導入により、犯罪率と失業率は1%にまで低下し、経済状況も改善したのである―

4月14日(金)、「パージ」シリーズの最新作、「パージ:大統領令」が日本でも公開されますね。

何とも胸糞の悪いこの「パージ」という設定ですが、何故かたまに、こういうイヤ~な映画を観たくなることってありませんか?私は、あります…。

 

最新作を見に行くかどうかはまだ決めていませんが、復習を兼ねて前作までの「パージ」、「パージ:アナーキー」の感想を書いておきたいと思います。

 

※以下、前作までのネタバレを含みます※

 

設定は面白かったのに… 惜しい!「パージ」(2013)

1作目の主人公ジェームズ(イーサン・ホーク)は、パージの警備システムを販売する営業マン。

富裕層に対してパージから自宅を守るための警備システムを販売し、その利益で富を築き家族と共にリッチな暮らしをしています。

つまり、彼自身も富裕層。

パージ当日、彼らの住む邸宅に助けを求める黒人男性がやって来きます。パージに疑問を抱く息子(=微妙なお年頃)が、警備システムを解除して男性をかくまってしまったことから、大変な事態に… というお話です。

パージの恩恵を受けているジェームズは当然、当初はパージに何の疑問も感じていません。

近未来の話ですし、「パージで魂が清められる」という政府の刷り込みが常識となっている世界での話なので、このジェームズが特別悪い奴だとか、倫理観に欠ける男だ、とかいうわけではありません。

 

ただやっぱり、パージ法など存在しない現代に暮らす私たちから見ると、あまり好感の持てる人物ではないですね…。

 

しかもこのお父さん、全然カッコよくないのが一番の問題。

セールスでトップだとか言う割に何かにつけて詰めが甘く、あまり頭のキレる感じでもありません。父としての威厳もあまりないのか、言うことを聞かない子どもたちの行動によって散々な目に遭います。よりによって、パージの夜に。

 

息子がかくまった黒人男性を、追手に引き渡そうとしたり… 渡したら、彼は殺されると分かっているのに、です。かなり俗っぽくて、<普通の男>なんです。

そういう意味では、極限状態に置かれた人間のイヤなところを観られるのが、イーサン・ホーク主演の「パージ」なのかもしれません。

 

レビューを見ても、評価は低め。

設定の無理や描き方の問題(一家庭での様子しか描かれない)など、ツッコミどころも色々とあるのだとは思いますが、登場人物(主人公、その妻、娘、息子)の誰にも共感できないというのが、大きな原因じゃないかと思います。

 

「パージ」という設定が、ちょっと面白いだけに残念です。

「殺人を含むすべての犯罪」とか言っていますが、パージ参加者の目的はほぼ殺人。

表向きは、「殺人によって、魂を浄化することができる」、1年に1度だけ己の野獣を解き放つことで、あとの364日を生産性高く、平穏に過ごせる、とされている。

ただ実際は、「パージ」の夜に殺人の標的となるのは貧困層なのです。

自分を守り、逃げる手段や資金を持たない貧困層が「駆除」されることで、必然的に犯罪率・失業率は低下し、医療や福祉に掛ける予算も浮くから経済も安定するよね!という国家の陰謀が背景にあるんですよね。

このへんは辻褄も合っておりリアリティも感じられる分、パージという設定の良さを生かし切れず「惜しい」印象です。

 

1作目より共感できる「パージ:アナーキー」(2014)

それに比べて、続編である「パージ:アナーキー」は意外と評価が良かったので、最初は驚きました。

あのダメダメの「1」から、どうやって続編のアイデアをひねり出したのだろうと…。

まず法律としての「パージ」そのものの設定は、前作と同じです。「パージ」のお蔭で犯罪が減り、失業率も過去最低を保っている。だから「パージ=正義」とされています。

 

新しい要素としては、パージに抵抗する思想が存在する点でしょうか。

前作では、パージに疑問を抱いているのが主人公ジェームズの息子くらいしかいなかったため、何とも情けないような心許ないような気分にさせられたのですが、続編には「抵抗軍」的な集団が登場するため、冒頭から「うんうん、やっぱりそうよね」と何となくホッとします。

この集団も、実際アテになるのかは最後まで分からないんですけどね。

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また前作では主人公たちが「富裕層」だったのに対し、2作目は「一般市民」や「貧困層」の側から見たストーリーになっています。

2作目の方が感情移入しやすかったのは、そのせいかもしれません。

 

ちなみに2作目に登場する「富裕層」は、ほとんど異星人みたいな描き方になっていて、その点はちょっとウケました。

2作目では、彼らが積極的に、富裕層ならではの方法でパージを楽しむ様子が描かれます。

貧乏人や重病人と契約してパージの対象にしたり、悪趣味なパーティを開催して人間狩りを楽しんだり…。人間性の欠片もないセレブとして描かれているのです。

 

2作目の主人公たちも、すったもんだの挙句、この人間狩りパーティーの獲物として捕らわれてしまい、さあどうやって切り抜けるのか?…というのが一番の盛り上がりどころ。

 

前作では「サンディン家」という限られた空間での出来事しか描かれていなかったのに対して、2作目の舞台は「街」。場面も移り変わり、観る人を飽きさせない構成になっていると思います。

 

ただパージの設定としては前作に従っているし、特に真新しさがあるわけでもありません。なのに何故か好感が持てる、不思議な映画。

前作より、面白い。というか、前作よりイライラせず、観ていられる。

 

なんでだろう?

 

「パージ:アナーキー」=「フランク・グリロ」を観る映画!

で、気がつきました。

主人公がカッコ良すぎるからだ!と。

「パージ:アナーキー」の主人公は、復讐のためにパージの日を待ちわびていた男。

(職業は警察官。「レオ・バーンズ」という名前もあるようですが、映画の中では素性は明らかにされません)

 

パージの夜、男は準備万端で復讐を誓った相手の家に向かいます。しかし偶然、武装集団に殺されかけている母娘を目撃し、彼女たちを助けるため車を降りてしまうのです。

 

お蔭でせっかくのパージの夜を、母娘、および非難しそびれた若い夫婦を守ることに費やす羽目になってしまう…という、何ともお人好しな主人公。

一気に4人もの他人の面倒を見ることになってしまい、その展開が間抜けと言えば間抜けなのですが(シナリオとしてはやや雑な気も)… 1作目のイーサン・ホークの間抜けさよりは、遥かに共感できるのです。

主な登場人物は5人ですが、普通は5人もいれば、それぞれの能力を生かして協力し合い、生き延びるというのがスタンダードじゃないでしょうか。

 

でも、「パージの夜を生き延びる」ことに関しては、主人公以外、全くの役立たず。

おまけに主人公に向かって、「一度助けたからには、最後まで責任持ってよ!」みたいなニュアンスで詰め寄ります。このあたりは、前作のイラっとする要素を継いでいるかも(笑)

主人公の素性は誰も知らないのですが、もう何でもいいから全部お任せで守ってください!と言いたくなっちゃうような、「タダモノじゃない感」が漂っているんですね。

 

で、結局みんな、主人公におんぶに抱っこで危機を切り抜けていくのです。まぁ観ていても「大変だなこの人…」と思いました。

 

ただ行き掛かり上仕方なくとはいえ、赤の他人を守ることに奮闘する主人公は、まさにヒーロー。

前作の主人公ジェームズ(イーサン・ホーク)が、好感が持てないだけでなく何とも頼りないキャラだったのに比べ、続編の主人公にはかなりの安定感・安心感がありました。いかつい顔してるけど、優しいし。

たった1人で4人の命を預かる男を演じるのは、米俳優のフランク・グリロ(51)。「パージ:アナーキー」は、彼を観るための映画と言っていいかもしません。

 

今週末公開の「パージ:大統領令」にも出演。役柄は、反パージを訴える大統領候補の護衛役だそうで… うーん、やっぱり観に行っちゃおうかな?

パージシリーズはジャンル的には「ホラー/スリラー」に分類されますが、グロい・イタい表現がほとんどないので、私のように適度にハラハラしたい人にはお勧めの映画ですよ。

 

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