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映画『SING/シング』レビュー。主人公のダメコアラに腹が立つけれど

      2017/04/17

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『SING/シング』の試写会に行ってきたので、感想を。

出典:SING 公式HP

先週、映画『SING』の試写会に行ってきました。今週、3月17日(金)に一般公開となります。

 

<あらすじ>

コアラのバスター・ムーンは、自身の所有する劇場にすっかり客足が途絶えてしまったことに悩んでいました。楽天家で心から劇場を愛するバスターは、劇場を守るため、世界最高の歌唱コンテストを開催し最後のチャンスに賭けようと決意します。
さまざまな事情を抱える動物たちが、歌に夢をかけて活躍するミュージカル・コメディになっています。

出典:映画『SING/シング』あらすじ・声優キャスト【『ミニオンズ』のスタジオ最新作】ciatr.jp

 

子どもは絶対楽しめる!洋楽ファンの人にも嬉しい映画

夫、4歳の息子、私の3人で観に行きました。今回観たのは、字幕版。譲っていただいたチケットが字幕版だったので…。

もちろん、息子は字幕は読めませんから、映像から何となくストーリーを把握する程度だったと思います。それでも飽きることなく、最後まで観ていましたね。

見た目や動きの面白い動物がたくさん出てくるし、歌も多いのが良かったのだと思います。吹替版で内容が分かれば、きっと、もっと楽しめたことでしょう。

 

帰り道、同じ試写会に来ていたおばあさんと少し会話する機会がありました。

その方は2歳のお孫さんと来ていたようですが、「字幕だし、ウチも大丈夫かなーと思ったけど、楽しかったみたい」と仰っていました。

 

テンポもいいので、幼児ならほぼ確実に楽しめる映画だと思います。

 

また洋楽が好きな方にとっても、嬉しい映画ではないでしょうか。私自身はあまり洋楽に詳しくないのですが、それでも耳に憶えのある曲がたくさん登場します。

ザ・ビートルズ、マイケル・ジャクソン、レディー・ガガ、テイラー・スウィフト、エルトン・ジョンなどをはじめとし、大ヒット曲が劇中ではなんと62曲も使われているそうです!

 

クライマックスで動物たちが歌い上げるシーンは爽快ですし、明るい気持ちになれることは間違いありません。

 

超・個人的な感想(ネタバレあり)

さて、ネットでレビューを観てみると割と評価が高く、「感動した」などの声も多いこの映画ですが… 私個人としては★3つ、というところです。

※※ここから下は、ネタバレを含みます※※

 

大体こんな感じでハッピーエンドなんだろうな~…となんとなく予想はつきながらも、テンポが良いので退屈することなく最後まで観ることができる映画です。

コンテスト優勝を目指す動物たちには、それぞれ感情移入することができ(ネズミだけは微妙だが)、ラストの盛り上がりを一緒に喜ぶことができます。

 

 

ただ!

個人的に、私はバスター(主人公のコアラ)に腹が立って仕方がありませんでした。ストーリー全体より、このコアラのダメさ加減に目が行ってしまい、イライラしてしまう始末です。

出典:SING 公式HP

 

バスターの父が残した言葉、『恐怖に負けて夢を諦めるな』。

彼はこの言葉を座右の銘として、自分のビジネスにチャレンジしているようなのですが… いや、確かにいい言葉だけれど、オマエはもうちょっと恐怖を感じろ!と思ってしまうんですよね…。

 

 

劇場を救いたい→よしコンテスト開催だ!という、安易な発想。

 

友人はコンテストに反対しているのに、ろくに耳も貸さずに参加者募集のチラシを打ってしまう暴走っぷり。

 

そのくせ、その友人(金持ちヒツジ)にお金を借りるチャンス常にを窺っている、ちょっとずるい感じ。

 

賞金にするお金がないと分かっているのに、レッスンを始めてしまう無謀さ。

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見た目を取り繕うためのその場しのぎが癖になっている、墓穴体質…。

 

銀行からの督促の電話からも秘書に丸投げして逃げ回り、電気代が払えないからと隣のお店の看板から電気泥棒をしたり、劇場のリニューアルのため設置する水槽の水も、街の水栓をこじ開けて盗んだり… と、一連の行動がダメ経営者過ぎてもう見ていられない。

 

バスターの行動の一つひとつが、もう破滅に向かう一歩一歩としか思えなくて、観ているのがツラくなってくるんです。

 

こういう経営者っていかにもいそうだし、その意味では素晴らしい人物描写?なのかもしれないけれど、私にはキツかったです。

 

…多分、バスターの姿が、過去のたれ蔵(夫)と重なってしまうからなのでしょうね…。

 

自営業の夫は傍から見ていても資金の管理が上手いとは言えず、しょっちょう未払いがあったり、私から借りようとしたり、「この案件がうまく行けば!」と一発逆転を期待するようなことを言ったり…と、ほんと、バスターそっくりだったのです。

 

傍から見ている私はハラハラするし、失敗するたびに「頼むから現実見てよ!」と思うのですが、本人は全く絶望する様子もなく… まさにバスターと同じ「楽天家」なのだと思います。

 

隣で観ていたたれ蔵も、私がストーリ展開(というよりコアラ)にイライラしていることに気づいたのでしょうね。

「ぐるちゃんは絶対、前半嫌いでしょう?」

と言ってました。その通りよ…。

 

実際には存在しない(告知された額には全然足りていない)賞金の獲得を目指してレッスンを続ける他の動物が不憫でたまらないし、それを知りながらも後でどうにか辻褄を合わせて結果オーライを狙うバスターが、私としてはもう許せないレベル!

 

まあ、その無鉄砲さから生まれるドタバタがこの映画のひとつの醍醐味であり、最初からきちんと賞金も存在して、それを目指してオーディションするだけじゃ映画にならないのは分かるんですけどね…

 

また、いま一つ腑に落ちないというか、違和感があったのが、バスターとコンテスト参加者たちの、互いに対する感情です。

 

バスターは、<自分>と<亡き父親>のために劇場を救うことしか考えていないように見えました。賞金が足りないことに気づき、参加者を騙し続ける間も、彼らに対する罪悪感はあんまりないっぽい。

バスターから参加者に対する<愛>みたいなものは、あまり感じられませんでした。

 

一方で参加者たちは、実際には賞金はなく自分たちは騙されていたと知り、バスターの無計画さから劇場が倒壊し半死半生の目に遭ってからも、誰一人としてバスターを恨むことなく「もう一度最初からやり直そう」と声を掛けに行く…。

 

え~…?

私なら、あんな危険な嘘つきコアラにわざわざ近づかないけどな… と思ってしまう。

 

結局のところ、参加者たちは皆お金が欲しかったわけではなく、歌っていられるだけで幸せだった、ってことなんでしょうけど。

ちょっと、コンテスト参加者が揃いもそろって善人過ぎやしないだろうか?と、その点にストーリー展開の雑さを感じてしまったのでした。

(ネズミだけは厭な奴だったけど、自己愛と自己顕示欲が強すぎて、そもそもバスターや他のメンバーと心の交流など最初からない感じだし)

 

 

そんなわけで。

私は主人公のバスターに対して拒絶反応が出てしまったため(笑)ちょっと斜に構えた見方をしてしまったかもしれませんが、総合的に考えると悪い映画ではありません。

 

私自身の個人的な経験を抜きにして考えれば、全体的にポジティブなパワーが感じられるいい映画なのではないかと思います。最終的には、バスターもちょっとは反省したと思われますし… 多分。

 

また映画に込められたメッセージには、多くの人が共感できるのではないでしょうか。

 

好きなこと(彼らにとっては、歌)を諦めずにずっと好きでいれば、たとえ今どんな境遇にあっても(親が犯罪者でも。25匹の子どもを育てる毎日に忙殺される専業主婦であっても)チャンスは訪れるし、生かすことができる。

 

だから『恐怖に負けて夢を諦めるな』と。

 

息子には、字幕だとそこまで伝わらなかったと思うので、改めて吹き替え版を子どもと一緒に観てもいいかな~ とは感じています。

 

目を引く「動物たち」と、心弾む「歌」。

テンポも良く飽きることなく最後まで楽しめるので、今の時期親子で観に行くには、お勧めの映画です。

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