ぐるぐるデイズ

30代、転職に失敗したワーキングマザーが再起を図るブログ

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「記憶力がいい」というのは、果たして長所なのでしょうか?

      2016/09/11

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私は記憶力がいい

周囲からもよく言われたし、自分でもそう思っています。

ただ暗記が得意なわけではないので、ここでいう記憶とは「意味記憶」(いわゆる勉強により暗記するもの)ではなく「エピソード記憶」(個人的に体験した出来事に関する記憶)を指します。

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自分が体験した出来事に関しては、不思議なくらい何でも覚えていられるのです。

“個人的に体験した出来事”とはいっても、単なる「思い出」だけではなく、自分が携わった仕事に関わる情報などもここに含まれます。だから社会人になってからは、この記憶力がかなり役に経ちました。

過去の事例や出来事、業務に関連したメンバー、誰かの発言、トラブル時の対応方法、当時の資料がどこに保管されているか…など、記録にないことでも私の頭には残っていることが多く、その情報が業務を円滑にすることもよくありました。

 

「ぐる子さんはこの部署のデータベースだから」

 

と言ってくれる同僚もいたりして、記憶力がいいことを自慢に思ったりもしていました。

 

でも最近では、記憶力がいいというのは果たして良いことなのだろうか…と、ちょっと自信がなくなってきてしまいました。

 

「前向きだから昔のことは覚えていない」と言い切る母

私の母は、過去のことはよく忘れます。今年60になりましたが、加齢によるものとかではなくて、昔からそうなのです。

忘れ物をするとか、予定を忘れるとかではなく、単に「昔の出来事を覚えていない」という感じです。

 

私が小学生(母は30代)だった頃、

 

「あの時、こんなことがあったよね」

「〇〇ちゃんが、こう言ってたよね」

 

と、共通の経験であるはずの出来事について話しても、忘れていることが多かったのです。

 

「え~?そうだった?覚えてないわ」

 

それだけでなく、私に向かって

 

「あんた、何でそんなこと覚えてるの?私は前向きだから、過ぎたことはイチイチ覚えてないのよ!」

 

などと言い放つ始末…。

当時はものすごい言い訳だと思いましたし、子どもながらに腹も立ちましたが、最近では母の言う通りかもしれないという気がしてきました。

 

というのも、事実、母はとんでもなく前向きな人間だからです。

昔のことを引っ張りだしてネチネチ言うことはまずないし、思い出話の類も好きではありません。「今」にしか生きていない印象を受けます。でも、とても楽しそうなのです。

60を過ぎても、これまでの自分のやり方に固執することなく、新しいものも柔軟に取り入れています。

 

記憶力がいいからこそ、過去に囚われる

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一方、職場にもほとんど母と変わらない年齢の女性がいます。

が、まあ過去の出来事を何度も何度もほじくりだしては文句を言うし、何十年も昔の社内の会話を再現しては懐かしんでいます。

聞いているこちらは少々辛い…。

 

性格の違いはもちろんあるのでしょうが、私が思うのはその「性格」と「記憶力の善し悪し」は深く関係しているんじゃないか、ということです。

「前向き」か「後ろ向き」か、は性格だけど、でも、そもそも「後ろ向き」になってしまうのは、過去の出来事を色々覚えている(=忘れることができない)からなのです。

だとすれば、記憶力と性格は無関係じゃないと思う。忘れてしまえたら、後ろなんか向く必要がないのだから。

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この職場の女性(60代)は、記憶力がいいのです。

(正確には、少し前までは周囲の会話も全て聞き取れて、何でも覚えていられたそうです。最近では、会社の事業内容の変化や自分の役割の変化によって、新しい情報は覚えていられたなくなった、と言っています。)

彼女はとにかく、昔のことをよく覚えています。そのため、世代が変わり、様々なことが変化した現在の会社の社風やシステムが許せないのです。あまりに、昔と違いすぎて。

新しいものには拒絶反応が出てしまい、受け入れられなくなっているようです。

 

記憶力が良くても、さほど良いことはない

私の気質は、どちらかというと職場の女性に近いと自分でも感じています。

これまで勉強でも仕事でも、記憶力が良いことが正とされる環境で生きてきたので、「自分は記憶力がいい=良いこと」だと信じて疑いませんでした。

が、現実にはそうでもありません。

何でもかんでも覚えていると、その過去に縛られることになるからです。

知らず知らず、過去との整合性を図ろうとしてしまうのかもしれません。

また、

「前と違うことを言っている」

「意見がコロコロ変わる」

と思われることを恐れて、以前の発言や考えの延長線上でしか判断ができなくなってしまいます。でも、実際には自分が言ったことを覚えているのなんて、自分だけだったりする。

自分さえ忘れてしまえば、整合性もクソもないわけです。

 

過去の出来事に伴う「マイナス感情の記憶」が心をかき乱す

しかも、単に出来事を覚えているだけじゃない。

そこに伴う感情も、細かに憶えているのです。どちらかとうと、出来事そのものを覚えていることよりこっちのほうが問題です。

なぜなら覚えている感情の多くが、恐怖や怒りや、恨みだから。

 

たとえば、退職から2年以上が経った今でも、街で前職のモラハラ上司と似た風貌の人を見かけると、心がざわつきます。何とも言えない、強烈な不安に襲われます。

相手はとうに忘れているだろうに。

そういうイヤな出来事、感情を自動消去できない、というのは…不便だと感じます。

 

今の職場でも、周囲は割とよく言ったこと、やったことを忘れます。

私に指示した内容や、注意したことをまるで忘れていたり、話がすり替わっていることも少なくありません。

 

「あの時、自分でこう言ったくせに」

「いやいや、あんたがああ言ったから、私はその通りにやったのに…」

 

と、何とも納得のいかない気持ちにさせられることもしばしば。無性に怒りを感じることもあります。

 

また営業担当に苛立った口調で指示されたり、事務の先輩からちょっとトゲのある物言いをされたときの不穏な気持ちを、私はその出来事と一緒にいつでも脳内に再生できるのですが…

ハッキリ言って、全くいらない能力です。

 

相手は忘れている。私だけが、覚えている。そのために、不安になったり、怒りを抱いたり、恨みを大きくしたり…全くもって、不毛ではありませんか…?

 

さっさと忘れる。それも重要なスキル

つまり、どうでもいいことは覚えているだけ無駄。または、損。

膨大な過去の情報に縛られるのはバカバカしい。過去はもう過ぎたことで、ここにはないのだから。相手だって、覚えてなどいません。

記憶力は役に立つことも多いけれど、今の私にとっては、過去に囚われる要因となり、足枷となっている部分の方が大きいように思います。

 

ちなみにたれ蔵(夫)も、私の母ほどではないけれどよく忘れる人です。

過去の出来事はもちろん、私との約束もよく忘れるので腹が立つことこの上ないのですが…。

が、実際彼も前向きな人間です。

過去のことをグズグズと考えていることはまずありませんし、未来の計画についてよく話します。

(昔のことをネチネチほじくり返す夫よりは良いかもしれませんね)

 

だから、私も忘れたい。いろんなことを。「忘れる」ということも、一つの大事な能力なんだと思うようになりました。

 

生活上、仕事上どうしても重要なことであれば、記憶ではなくて記録しておけばいいしね。

 

というわけで、記憶力を悪くする方法、どなたか知りませんか?

 

 

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